オリジナル朗読 CD The Times Walkers 8 伊達政宗[CV関俊彦][台本+翻译](更新完毕)

0 · 发表于 2010-7-21 09:42:07

本帖最后由天雨于 2010-10-23 14:46 编辑

・発売日：2010年03月24日
・レーベル：Cosmic Gate
・発売元：エイベックス・マーケティング(株)
・ディスク枚数：1枚(CD1枚)
・総曲数：13(アルバム)
・収録時間：56分25秒
アーティスト：関俊彦

曲目リスト
1.オープニング[0:46]
2.遅れて来た男[4:02]
3.兄弟の夢[3:21]
4.転落[4:06]
5.黒衣の老人[2:59]
6.時空を越えて[6:21]
7.覇道への決意[3:25]
8.天下人の影[3:58]
9.時の散歩者[5:50]
10.   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   [3:23]
11.残酷な運命[4:52]
12.小田原参陣[7:39]
13.残されたメッセージ[5:43]
官网：http://www.cosmicray.co.jp/release/index.php?key=XNCG-10016

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犹豫了很久要不要跳这个坑，最近有点忙，偶又是急(xing)子，一旦跳了肯定会把自己逼得很紧。

不过，还是希望有更多的人在听抓之余能偶尔欣赏朗读碟。yct62

这一辑穿越到了400多年前的战国时期，故事本身几乎跟伊达政宗没有任何关系【嘛，个人意见而已啦。yct48 】。

里面感触比较深的两句话：
そう、支えられたこそ、人は生きていける。支えてくれる人間がいるからこそ、人が前へ進むことが出来る。
不错，正是因为有人支持，人们才能活下去；正是因为向身边有不断支持自己的人存在，人们才能不断前进。

なぜ俺はここにいるのか？そう、俺がここにいるのは、伊達家相続を願いながら死んだ小次郎のためだった。そして、俺が犯してしまった過ちを償うため。
为什么我会在这里？不错，我在这里，是为了祈祷着伊达家的生存死去的小次郎，也是为了弥补我所犯下的过失。

第1句可以算是本碟的核心吧，出现在13轨：留言。
第2句是伊达政宗在小田原见丰臣秀吉时的心理活动，正是因为有了这样的决心，“我”才能冒死去见丰臣秀吉。【这仍然是个人意见。】

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伊达政宗：互动百科，百度百科
伊达氏第十七代家督，安土桃山时代奥羽地方著名大名，江户时代仙台藩始祖，人称“独眼龙政宗”。幼名梵天丸，元服后字藤次郎。其名政宗(与九代家督政宗同名，九代家督政宗有中兴之祖之称)即意味能达成霸业。其母为有“美貌与谋略双全之鬼姬”之称的义姬，父为伊达辉宗。伊达政宗常遗憾地表示自己晚生了二十年，否则就可以和织田信长一较短长，争霸天下。（关于伊达这一观点的评论：1 政宗不能得到天下，不是因为他的年龄，而是因其所处的环境。偏远贫瘠的奥羽之地，根本不可能憾动天下大局，前此的藤原秀衡不行，后来的奥羽越列藩同盟、虾夷共和国不行，此刻的伊达政宗当然也不行。2 政宗虽是一名有才华，有实力的武将，但以他不能容人，心胸狭隘的(xing)格来看，如与堂弟成实的矛盾以及将自己生母逼回娘家的举动；即使他真是早生了个二十年，恐怕天下也轮不到他【这两个观点是引用来的，不代表本帖作者意见】）

伊达政宗的一生中，有两次身着死者之服觐见丰臣秀吉。一次就是在小田原参阵的时候，他以必死的觉悟，再加上通过浅野长政、前田利家等秀吉亲信的斡旋，终于获得了谅解，仅没收其会津三郡聊作薄惩。七月，政宗交出黑川城，回归旧主城米泽。【本碟中提到的就是这一次】
第二次，是在次年，也即天正十九年（1590年）的二月。且说伊达政宗才回到米泽城不久，丰臣秀吉就攻灭后北条氏，开始奥羽领国势力重新分配，剥夺未能及时参阵的大崎、葛西等大名全部领土。是年十月，这些家族的遗臣发动一揆。次年年初，讨伐军总大将蒲生氏乡向秀吉密报，一揆中有人使用政宗的旗帜和指物，并且他还搜获政宗煽动一揆的一封书信。为此，政宗将涂以金箔的磔刑柱置于队列之守，自己再度穿上死人的服装，上洛向秀吉申诉，表明自己和这件事丝毫也没有关系。政宗的理由是，虽然那封书信上的笔迹和他的亲笔颇为相似，但是花押完全不同，定是伪造无疑。

好像说得多了一点，想了解详细的就自己去搜吧。

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0 · 发表于 2010-7-21 09:48:27

本帖最后由天雨于 2010-8-5 11:58 编辑

话说这个系列第1轨内容都是一样的啊。

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track 01. オープニング　序
過去から未来へ、連綿と続く時の流れにおいて、「偉人」と呼ばれる歴史に残る出来事を成し遂げる人物が現れます。彼らの決断の裏側には何があったのか。これは、偶然の悪戯から、時の狭間に迷い込んだ者達の物語。そして、運命に翻弄された者達の物語。その扉を開く時の散歩者が、貴方を知られざる歴史の裏側にご案内する事になりましょう。

从过去到未来，随着时间长河连绵不绝的流淌，总会有这样一群人会名垂青史，他们就是我们所说的“伟人”。在他们决断的背后到底隐藏着什么？这是因偶然的恶作剧，而徘徊于时间的狭缝中的人们的故事，同时也是被命运捉弄的人们的故事。时光的散步者将会为你打开那扇门，带你去看看你所不知道的历史的另一面。

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track 02. 遅れてきた男　生不逢时的男人

  「これが、天下人の戦。」
  山頂から見える景色へ目を向けながら、思わず呟きが漏れた。天下の名城と呼ばれた小田原城を包囲する、二十万余りの軍勢。それは、今まで自分が経験した戦いとは、明らかに規模が違うものだった。
  「だが、ここで負けるわけにはいけない。」
  笠懸山の山頂に作られた陣屋の外で、俺は、その二十万の軍勢を率いる男からの呼び出しを待ち続けていた。男の名は豊臣秀吉。今まさに天下を掴もうとしている男だ。そして、俺の命の行方と俺が背負ってきた伊達家の命運を支配している男だった。
  「政宗殿、関白殿下は間もなくお会いになる。今しばらく待たれよ。」
  陣屋から出てきた近習の言葉に、俺は無言で頷いた。白装束にざんばらな髪、死を覚悟しての装束で。
  天正十八年六月、長く続いた戦国の世が、一つの区切りを迎えようとしていた。織田信長のあとを継ぎ、天下人の最有力者となっていた秀吉は、九州を支配下に収め、残る関東と奥羽の平定へと乗り出していた。その秀吉に対して、関東の有力大名である北条家は、小田原城にこもって、徹底抗戦の構えを見せていた。だが、如何に天下の名城であっても、船を使って、日本各地から運び込まれる、無尽蔵の兵糧と、勇猛果敢な大軍勢が相手では、落城も時間の問題だった。
   「あと少しだけ早ければ…　いや、嘆こうとも全ては後の祭り。」
  そう、伊達家が秀吉の軍門に下り、北条家の滅亡が決定的とも思える今、歴史の大勢は既に決したといっていい。確かに、秀吉による豊臣政権もいずれは崩壊する。それが歴史の流れなのだ。だが、その後は徳川家康が天下を手中に収め、それを掴むチャンスが俺に回って来る事は無いだろう。俺には、この先の未来が分かり過ぎるほどに見えていた。
  「ならば、なぜ俺はここにいるのだ？」
  眼下に広がる景色を眺めるながら、ふっと懐かしい記憶が浮かんだ。
  「僕の夢は見守ることだ。兄さんがどこまで行けるのか。」
  そう口癖のように言っていた弟。それは、かつて俺が暮らしていた４００百年先の時代の記憶。俺が伊達政宗として生きる前の記憶だった。

“这就是天下霸主的战役。”
在山顶上眺望着眼前的一切，我不禁脱口而出。我面前，人称天下名城的小田原城被二十万大军围得水泄不通。这场战争规模，跟我所经历过的那些战役根本不可同日而语。
“但是，我不能在这里放弃。”
我正在笠悬山顶等待这二十万大军的统率的召见。他的名字叫丰臣秀吉，即将称霸天下的人。同时，也是可以决定我的生死以及我所背负的伊达家命运的人。
“政宗大人，关白大人很快就会接见您。请在此稍候。”
听到从军营出来的侍从的话，我无言地点了点头。一身白衣，披头散发，这是决心赴死的装束。
天正十八年六月，漫长的战国时代终于迎来了它的终结。秀吉成为了继织田信长之后最有可能成为天下霸主的人。在收服九州之后，他开始了对苟延残喘的关东和奥羽的讨伐。关东最有力的大名北条家族据守小田原城，拼死抵抗秀吉的攻击。但是，即使再坚固的天下名城，面对由水路从日本全境源源不断送来的粮草和雄兵，陷落也只是时间问题。

“如果能早一点就好了……不，事到如今感叹也无济于事。”
不错，现在伊达家已经归顺于秀吉门下，北条家的灭亡也已经是既定事实，可以说历史的趋势已经无可变更了。虽然说，由秀吉统治的丰臣政权总有一天也会瓦解，这是历史的必然；但是，其后便是德川家康取得天下，而这个机会多半也轮不到我了。此后发生的一切，我了如指掌。
“那么，我为什么会在这里？”
看前眼前的景象，旧时的记忆忽然浮上心头。
“我的梦想就是守望。看看哥哥的梦想能走多远。”
弟弟一直把这句话挂在嘴边。这是我在400年后的时代生活时的记忆，是我在成为伊达政宗之前的记忆。

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track 03. 兄弟の夢　兄弟的梦想
　「世界的な企業の社長となり、歴史に名を刻む。」ずっと貧しかった煩労だろうか、それが子供の頃からの俺の夢だった。そして、そんな俺の夢を支えてくれたのは、たった一人の肉親である弟だった。
　「だったら、僕の夢は見守ることだ。兄さんがどこまで行けるのか。」
　俺が自分の夢を語る度に、弟は笑みを浮かべながら、そう言ってくれた。幼い頃に両親を亡くし、ずっと支え合って生きてきた俺達は、まさに一心同体と言ってもよかった。言わば、俺の夢は弟の夢でもあったのだ。実際俺にとって、弟が精神的支柱であると共に、強力なビジネスパートナーでもあった。大学で経営学を学んだ俺が数社のIT企業勤務を経た後、 ***下载/download/otomedream/ダウンロード*** してベンチャー企業を立ち上げたのも、既に優秀なエンジニアとプログラマーとしての評価を得ていた弟の存在があったからだ。弟が発案する、斬新なシステムや、ソフトを ***下载/download/otomedream/ダウンロード*** に、俺は強引とも思える手法で、次々と新しい事業を実現させ、順調に業績を延ばしていった。やがて、時代がベンチャーブームだったことも幸いし、株式上々と同時に俺達の会社は、有力投資家達の目に留まり、たちまち急成長を遂げたのだった。僅か十年余りで、日本有数のIT企業を作り上げた俺達兄弟のことを、マスコミはカリスマ経営者として持て囃した。
　だが、俺は満足できなかった。あくまで世界に打って出られるような企業になること。日本でトップを取ることが目標だったからだ。その為には、会社を更に大きくする必要があった。俺は目標を達成するために、強引なM&Aを繰り返すと共に、投資家達の目を引き付きようと、会社の利益を水増しする粉飾決済や不正経理など、危ない橋を渡り始めた。
　「トップを取らなければ意味が無い。」
　その思いだけが、俺を突き動かしていた。そして更に十年、俺はひたすら働き続けた。家族も持たず、余暇も取らず、ただ天下を取るという野心のために。
　しかし、そんな生き方も、やがて終わりが迎える時が来た。
“成为国际型企业的董事长，名垂青史。”可能是从小就生活困苦的缘故吧，这就是我自幼的梦想。而一直支持着我实现这个梦想的人，就是我唯一的亲人——弟弟。
“那么，我的梦想就是守望。看看哥哥的梦想能走多远。”
每次谈到我的梦想，弟弟都会这么说。自小父母双亡，我们兄弟俩一直相依为命，我们可以算得上真正的“一心同体”。甚至可以说，我的梦想就是弟弟的梦想。实际上，对我来说，弟弟不仅仅是我的精神支柱，更是我业务上有力的搭档。在大学学完企业管理，积累了数家IT企业的工作经验之后，我就自主创立了一家高新技术企业。我之所以能做到这些，正是因为有一个优秀的软件工程师弟弟。以弟弟开发的斩新系统以及软件为 ***下载/download/otomedream/ダウンロード*** ，我以近乎强硬的手段，不断地拓展新的业务领域，使企业的业绩不断上升。现加上正处于新技术发展的喵喵喵，随着股市的高涨，我们的公司终于赢得了一些有力投资家的青睐，得到了迅速的成长。在短短数十年里，我们兄弟俩的企业就成了在日本名列前茅的IT企业之一。媒体也对我们交口称赞。
但是，我并不满足。我的目标是让公司成为日本第一，成为世界级的企业。要达成这个目标，公司必须扩大。为此，我在不断地以强硬手段进行并购的同时，为了吸引投资家们的眼球，甚至不惜冒险做假账虚夸公司的赢利。
“不走到第一位根本就没有意义。”
这种信念就是我的动力。然后在接下来的十年里，我一头埋进了工作里。不成家，不休假，一味地实现着我争霸天下的野心。
但是，这种生活，终于迎来了终结。

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track 04. 転落　   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***
　ある日、弟がオフィス現れ、話があると告げたのだ。
　「兄さん、これって、事実なの？」
　そう言って彼が見せたのは、一冊のゴシップ雑誌だった。そこには、俺達の会社の急成長の裏に、法律に触れるような強引な経営手法があると書かれていた。ほとんどが裏付けの無い憶測による記事だったが、確かに無視できない内容だった。弟が   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   を知れば、耐えられないのは間違いない。だが俺はあえて口にした。弟に余計な負担を掛けないために。
　「で、この記事が事実だとしたら、どうするつもりだ。」
　「…それは…」
　腹を括った俺の言葉に、弟は口ごもった。
　「お前は何も知らなくていい。全ては俺達の夢のためだ。経営は俺に任せて、お前は研究部門の監督に専念していろ。」
　「兄さんがそう言うのなら。」
　そう言って弟は頷き、話はそれで済んだ筈だった。だが、その数ヵ月後、匿名の内部告発より、会社が監査を受けたのだ。不正経理の決定的な証拠こそ出なかったものの、たちまち新聞や雑誌が騒ぎ立て、会社は大きく信用を損なうことになった。責任を問われ、兼営者としての地位を負われた俺達兄弟は、更に偽りのカリスマと書き立てられ、常にマスコミに追いかけられる生活を強いられる事になってしまった。
　それから、数日経った夜のことだ。弟が自ら命を絶ったのは。
　マスコミを避け、ホテル暮らしを続ける俺の元に、弟から電話があったのは、既に深夜を過ぎ、眠りについていたときだった。
　「ごめん、兄さん。もう少し一緒に夢を見たかった。」
　眠気の覚めぬまま応対する俺に、寂しげな口調でそれだけ告げると、弟からの電話は一方的に切れてしまった。
　その翌朝、   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   から、弟が亡くなったと連絡が入った。世間に迷惑をかけたことを詫びる遺書を残し、自宅のマンションから飛び降りたのだという。
　「そんな…」
　「もう少し一緒に夢を見たかった。」それが、あいつが俺に残した最後の言葉だった。
　全てが俺の責任だった。副社長という立場ではあったが、弟は会社の経営状況に関しては、何も知らなかったのだから。
　結局俺は、追い求めてきた夢と同時に、唯一の肉親までも、失ってしまったのだ。

有一天，弟弟突然来到办公室找我，说有话要跟我说。
“哥，这上面写的，是真的吗？”
说着，他把一本八卦   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   摆在我面前。上面说，我们的公司之所以能够迅速成长，是因为使用了一些触犯法律的经营手段。虽然内容本身基本上都是一些毫无证据的臆测，但也不能置之理。要是弟弟知道了   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   ，他一定无法承受。为了不让弟弟有多余的心理负担，我反问道：
“如果，这上面写的都是真的，你准备怎么办？”
“这个…”
见我说得这么决绝，弟弟说不出话来。
“你什么都不用知道。一切都是为了实现我们的梦想。经营的事就交给我，你只要专心管好你的研发部就行了。”
“既然哥哥这么说那就这样吧。”
弟弟点头说道。本来事情应该就此结束了，但是过了数月之后，由于内部有人匿名告发我们，公司接受了监察。虽然并没有被查出实证，但是报纸和   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   立即就开始吵得沸沸扬扬，公司的信用也遭受了极大的损害。而处于经营者地位、对此事负有主要责任的我们兄弟俩更被媒体指为伪君子，不断被各个媒体追问。
之后过了不久，弟弟就   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   了。
为了躲开媒体，当时我一直住在宾馆。弟弟给我打来电话的时候，已经是深夜，我也已经入睡。
“对不起，哥。多想再跟你一起看看梦想啊。”
当时我还没有清醒，弟弟一副非常寂寞的口吻说完，就挂断了电话。
第二天早上，就有   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   通知我说弟弟死了。说他留下了一封向道歉信之后，就从自家的天台上跳了下来。
“怎么会…”
“多想再跟你一起看看梦想啊。”这就是弟弟留给我的最后的遗言。
所有的一切都是我的责任。虽然弟弟是副董事长，但是弟弟对公司的经营情况毫不知情。
到最后，在追求梦想的同时，连自己唯一的亲人都失去了。

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track 05. 黒衣の老人　黑衣老人
　弟を失ったことで、俺は絶望した。だが、マスコミの取材と検察の捜査は必要で、悲しみに浸る余裕はなかった。逃げるように片田舎を転々としていた俺は、ある日、米沢の町を訪れた。「何とか会社を立て直し、叶えなれなかった夢を成し遂げる。それこそが死んだ弟の供養にもなるはず」。締め切ったホテルの一室で、そんなことを考えながらも、見通しは立たず、息苦しくなった俺は、気分転換に町を散歩することに決めた。
　観光シーズンを過ぎ、町は閑散としていたものの、無意識のうちに、人気の無い通りを選んで歩いていた俺は、気づくと、米沢城の一角に辿り着いていた。
　戦国時代には、東北の有力大名だった、伊達家の拠点として知られ、江戸時代になってからは、関ヶ原の合戦に破れた、上杉家の居城となった城だ。特に歴史に興味があった訳ではない。しかし、なぜか引き寄せられるように、俺は城へと歩みを進めた。
　その時た。あの黒衣の老人を目撃したのは。ふと見ると、石垣を見上げるように、黒のコートに黒の帽子をかぶった白髪の老人が立っていた。季節に合わない格好と、その奇妙さから、俺は老人から眼を逸らすことをできなくなってしまった。驚いたことに、彼の周囲はまるで陽炎のように歪んで見えたのだ。そんな俺に気づいていないのか、老人は目の前の石垣へゆっくりと歩き始める。すると、何も無いはずの空間に、忽然と光る扉が現れたではないか！
　「あんた、一体…！」
　そう俺が声を走った瞬間だった。フラッシュでも焚かれたかのように、周囲の空間が、白い光で満たされたのだ。たちまち激しい眩暈に襲われ、俺の意識はすっと遠くなっていった。

失去弟弟之后，我绝望了。但是，为了应付媒体的采访和检察机关的调查，我甚至根本没有时间去悲伤。为了逃离这些，我辗转于各个乡村。某一天，我来到了米泽市。“一定要想办法重建公司，实现我未曾实现的梦想，这才是对死去的弟弟最好的安慰。”我在紧闭的旅店房间里这么想着，却一点办法也想不出。越想越烦闷，于是我决定出去走走散散心。
现在已经过了观光季节，街上本来人就不多，但我还是不自觉地拣人少的路走。不知不觉，就来到了米泽城的一角。
这里因是战国时代东北最有实力的大名伊达家的据点而知名，江户时代后就成了关原合战战败的上杉家的居城。并不是对历史有特别的兴趣，但我好像受到某种吸引一般，朝着城下走去。
就在这里候，我看见了那个黑衣老人。不经意地，我就看见了那个身穿黑色风衣、头戴黑色帽子的白发老人站在城下仰望城墙。由于他的穿着不合时宜，怎么看都透着怪异，我的视线无法离开老人。更让我吃惊的是，他的周围好像有一股热气流一样扭曲了。也许老人并没有注意到我吧，他朝着城墙慢慢走了过去。结果，明明没有任何东西的空间里，突然出现了一道发光的门！
“你到底…！”
就在我喊出声的瞬间，周围的究竟好像被镁光灯照了一下一样充满了白色的光芒。我立即感到一阵强烈的眩晕，然后意识嗖地一下就飞远了。

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track 06. 時空を超えて　穿越时空
　気がつくと、どこからか、せみの鳴き声が聞こえていた。ゆっくりと目を開けると、そこは寺の本堂と思しき、板張りの間だった。ちょうど法要が行われた後なのか、祭壇には線香が供えなれ、薄暗い室内にはその匂いが漂っている。
　「一体何が？」
　   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   に座り込んだまま、何とか冷静になろうとしたものの、まるで状況が掴めない。何より視界が可笑しかった。右目が見えなくなっているようなのだ。
　「…なっ！」と俺は更なる異変に気づいた。どういう訳か、服が時代劇に出てくるような、羽織袴へと変わっていたのだ。いや、何より見知った筈自分の体が、まるで別人のものに思えた。逞しい腕に、鍛え抜かれた肉体。これはどう見てもまだ若い青年のものだ。
　「これは夢に違いない。それも飛びっきり質の悪い夢だ。」
　そう思ったときだった。
　「政宗、政宗はおらぬか？」
　背後の扉が乱暴に開き、一人の女(xing)が入ってきた。その姿を見て、俺は思わず顔を強張らせた。年のころは３０後半と言ったところだろうか。艶やかの着物を重ねにし、おしろいで化粧したその女(xing)の格好は、どう見ても大河ドラマにでも出てきそうな時代錯誤の者に見えたのだ。更に驚く俺を尻目に、女(xing)はこちらの対面に立つと、おもむろに口を開いた。
　「恥を知りなさい、政宗。父君、輝宗殿の敵である、二本松を攻め落とし、法要を済ませたばかりだというのに。」
　「政宗？一体何を？」
　話が見えないことに戸惑う俺に構わず、女(xing)は激しい剣幕で話を続ける。
　「そもそも輝宗が命を落とされたのも、そなたが過分な野心を抱き、いらぬ戦を引き起こしたため。そねを懲りずにまた戦を始めようなどと！」
“政宗！政宗可在？”
　その掴みかからんばかりの勢いに、俺が気おされていると、今度は一人の若侍が入ってきた。
　「母上、何をしておられるのです？兄上、お気になさらぬよう。母上は父上のことを思い出され、気が高ぶっておられるのです。」
　「小次郎、お黙りなさい！私は政宗と話しているのです。」
　口論する二人の会話からすると、なにやら俺を政宗という人物だと勘違いしているらしい。
　「ちょっと待ってくれ！先から政宗と言っているが、誰のことだ？」
　耐え切れず俺が口を挟むと、二人は驚いたように顔を見合わせた。
　「気でも違ったのですか、政宗！情けない。輝宗殿はなぜこのような者に家督を！」と、再びまくし立てる女(xing)は抑え、若侍はきっぱりと告げた。
　「何をおしゃっられるのです！伊達家の当主、藤次郎政宗と言えば、兄上の他におりますまい！」
　今度は、俺が驚く番だった。
　「なっ！俺が、あの伊達政宗だっていうのか？」
　伊達政宗といえば、戦国時代に東北地方に覇を称え、独眼竜と謳われた武将だ。彼らは俺がその伊達政宗だと信じているらしい。
　「冗談じゃない！これやっぱり夢に違いない。きっと米沢の町で倒れて、病院のベッドの上で、悪い夢を見ているのだ。」
　余りにも受け入れがたい状況に、俺は逃げるように本堂の外へと出た。だが、扉を開けた俺の目に、信じられないものが飛び込んでくる。境内には正装した数十人の武士達が整然と立ち並んでいたのだ。更に俺の姿を見た武士達は、一斉に跪き、頭を垂れた。それはまさに主君に向けた家臣達の礼だった。その瞬間、俺の脳裏にあるはずの無い記憶が甦ってきた。
　ここは政宗の父、伊達輝宗の   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   寺覚範寺であること。そして、今日は母の義姫と弟の小次郎を伴い、敵であった畠山氏の拠点、二本松城の攻略を告げるべく訪れたこと。それは明らかに、俺が知るはずも無い、伊達政宗としての記憶だった。
　瞬間、俺は悟った。どういう原理かは分からない。だが、俺は時代を飛び越え、あの独眼竜、伊達政宗になってしまったのだ。
　　
醒来的时候，不知从何处传来蝉鸣声。慢慢地睁开眼睛，发现我身在一个木制房屋里，有点像寺院的大堂。可能是刚刚做完法事吧，祭坛上供着线香，微暗的房间弥漫着的就是它的气味。
“怎么回事？”
我呆呆地座在地上，尽量让自己冷静下来，却怎么也弄不明白。最主要的是视野有点奇怪，我的右眼好像什么也看不见。
“…啊！”我突然注意到一件更加奇怪的事。不知道为什么，我的衣服变成了大河剧里出现的和服。不对，更让我吃惊的是，原本我很熟悉的身体好像根本是另外一个人的。强健的双臂还有久经锻炼的身体，怎么看都像是个年青人的。
“这一定是个梦。而且是个极其荒唐的恶梦。”
就在这时候——
背后的门被人粗暴地拉开，一位女(xing)走了进来。一看到她，我惊呆了。看起来大概三、四十岁的样子，穿着厚重艳丽的和服，脸上擦了厚厚的   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   ，怎么看都像是从大河剧里走出来的弄错时代的人。而她却站在我面前，乜斜着眼睛看着我，慢慢地说道：
“你不觉得羞耻吗？！政宗。打你父亲辉宗的仇敌二本松，法事也才刚刚结束…”
“政宗？她到底在说什么？！”
她不顾我对她说的内容的疑惑，继续气势汹汹地说道：
“说到底辉宗之所以会死，也是因为你野心过大，挑起了不必要的战争！居然还不知悔改，又要打仗！”
正被她来莫名其妙的气势压得不知所措的时候，一位年轻的武士进来了。
“母亲，您这是为何？兄长，请不必在意。母亲是因为太想念父亲了，才会这样的。”
“小次郎，你住口！我正在是在跟政宗说话。”
根据两人的争吵的内容，看来是把我误会成某个叫政宗的人了。
“等等！你们刚才一直在说的政宗，到底是谁？”
我终于忍不住开口了，两人却一副惊愕的样子互相看了看。
“你疯了吗？！政宗。真是丢脸！辉宗怎么会把家督之位传给你这种人！”结果，年轻武士再次拦住了那位女(xing)，斩钉截铁地说到：
“您这是说什么？！伊达家的当家，藤次郎政宗，除了兄长还能有谁？！”
这次轮到我吃惊了。
“什…！他说我就是那个伊达政宗？”
伊达政宗，是战国时代称霸东北地区，人称“独眼龙”的武将。看起来他们把我当成了那个伊达政宗。
“开什么玩笑！这一定是个梦。刚才晕倒在米泽的街上，我一定是在医院的病   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   上，做了一个恶梦。”
实在难以接受这种情况，我逃也似的冲出大堂。但是，一打开门，我就看到了一副难以置信的情景：院子里整整齐齐地站着数十个武士。更意外的是，他们一看到我，就立即一齐低头跪下。这明显是向主公行的家臣之礼。就在这一瞬间，我的脑海里浮现出了我不曾有的记忆：
这是里是政宗的父亲伊达辉宗的   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   寺觉范寺，而今天我是跟母亲义姬以及弟弟小次郎来这里向父亲告之仇敌畠山氏的据点二本松城已经被我们攻陷一事的。这一切，明显不是属于我，而是属于伊达政宗的记忆。
一瞬，我明白了。虽然不是知道是基于什么原理，但我已经飞越我时代，成了独眼龙伊达政宗。

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track 07. 覇道への決意　称霸的决心
　その夜、俺は伊達政宗の居城、米沢城の天守閣にいた。一人になり、混乱する頭を静めたかったのだ。全てが夢か妄想と思いたかった。だが、何度確認しようとも、鏡に映っている俺の顔は、見知らぬ隻眼の青年のままだ。
　「なぜこんな事に？」
　思わずそう呟いた瞬間だった。
　「兄上、宜しいでしょうか？」
　その声に振り向くと、政宗の弟である、小次郎が立っていた。
　「母上は、兄上が伊達家を継ぐべきではなかったとおしゃっていましたが、父上が若くして家督を譲られたのは、兄上を信じていたからこそ。」
　「信じていた？」
　「はい。父上は見抜いていらっしゃったのです。兄上は、伊達家を奥州の覇者とする才を持っていると。いえ、父上だけではありません。私も信じております。兄上ならば、必ずや私に覇道を成し遂げた姿を見せて下さると。」
　そう告げる小次郎の目には、俺に対する信頼の光が宿っていた。思わず、小次郎の姿が死んだ弟の面影と重ねって見える。
　俺を信じ、共に夢を見たい。それは、弟が何時も口にしていた言葉と同じだったからだ。
　「覇道を成し遂げる。もしかすると、これはチャンスかも知れない。以前の夢の通り、歴史に名を刻むのだ。そもそも、元の時代に戻れたとして、そこに何が残されているというのだろう。それならば、この時代で、歴史の偉人として生きる方が増しではないか。何より先の歴史を知っている俺ならば、この戦国の世で、天下を取ることすら可能かも知れないのだ。」
　そう考えると、同時に俺の覚悟が決まった。
　「そう、現代では叶えなれなかった夢を、伊達政宗として、この時代で叶えるのだ。夢半ばで亡くなった弟のためにも。」
　「よかろう。見届けるがいい。俺の天下取の行く末を。」
　そう言って、小次郎に力強く頷いてみせる。その心のうちで俺は、弟の死と共に失われていた、熱く滾るような思いが甦るのを感じていた。

这天晚上，我来到了分达政宗的居城——米泽城的天守阁。希望能一个人冷静一下混乱的头脑。希望这一切只是个梦或者幻想。但是，不管确认多少次，镜子里映出来的始终是一个我不认识的独眼青年的面容。
“为什么会变成这样？”
就在我这样自言自语的瞬间——
“兄长，能说两句吗？”
我朝着声音的方向转过身，就看到政宗的弟弟小次郎站在那里。
“虽然母亲说伊达家的继承人不应该由兄长来担当，但是父亲仍然坚持早早地把家督之位传给你，是因为父亲相信兄长。”
“相信我？”
“不错。父亲早已经看清楚了，兄长的才能足以称霸奥州。不，不仅是父亲相信，我也相信，兄长终有一定会称霸天下。”
说这些话的时候，小次郎的眼睛里闪耀着对我无比信赖的光芒。不经意间，从小次郎的身上我看到了死去的弟弟的身影。
相信我，希望能跟我一起实现梦想。他的这些话，跟弟弟平时挂在嘴边的话一样。
“成就霸业。说不定，这也是一个机会。就像我以前曾经梦想的那样，名垂青史。再说，即使回到原来的时代，我又能做些什么？那还不如干脆在这个时代，作为一个历史的伟人活下去。对于了解此后的历史的我来说，也许能够在这个战国乱世取得天下。”
想到这里，我下定了决心。
“不错，在现代未能实现的梦想，我可以在这个时代，作为伊达政宗去实现。为了走在梦想中途就死去的弟弟也应该这样。”
“好吧。你就好好看着，我是怎么取得天下的。”
说着，我像小次郎使劲地点了点头。我感觉到我的内心里，那些在弟弟死的同时已经消失的滚烫的信念，又一次苏醒了。

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track 08. 天下人の影  天下霸主的   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   影
　　戦国大名、伊達政宗として、覇道を目指す。その決意と共に、俺は天下取りへ向けて動き出した。
　二本松城を落とした時点で、中央では、信長の後を継いだ秀吉が、四国紀伊を経て、更に、徳川家康を臣従させていた。歴史通りならば、秀吉はそのまま九州を平定し、いずれ関東と奥州にも手を伸ばしてくるはずだった。もしも歴史を変えるつもりならば、まずはその天下の趨勢が決まる前に、出来る限り伊達家の勢力を固めておく必要がある。その為に俺は、会津地方を支配する宿敵蘆名氏の   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   へ狙いを定めた。そうはいっても当然、現代に生きていた俺に、この時代の政や、戦のことが分かるはずも無い。ただ俺の肉体には、幸いなことに、政宗としての知識と記憶が残されており、また、幼い頃から政宗を補佐してきた片倉子十郎景綱や、伊達成実といった、優秀な重臣達も存在していた。彼らの献策に従い、俺は蘆名家内部の家督争いに目を付けると共に、蘆名氏に従う皇族達への調略を成功させ、裏切りを約束させていった。そして、二年余りの歳月をかけ、ついに蘆名氏との戦いに、勝利する準備を整えるまでに至ったのだった。

　だが、時代は余りにも早く進みすぎていた。
　「殿、いかがなされますか？」
　迷い表情を見せる俺に、参謀であるか片倉子十郎景綱が決断を求めた。

　天正十六年十月、俺は腹心の家臣達を集め、米沢城評定を開いていた。蘆名との決戦に踏み切ろうとしていた矢先、九州を平定した秀吉から、使者が送られてきたのだ。奥州の全ての大名達は、直ちに戦いを止め、秀吉の下へ上洛する様に。それは、使者の伝えた秀吉からの要請だった。
　「これでは、ここで蘆名との戦に勝利したとしても、後々秀吉から、どの様な咎めを受けるか分かりませぬぞ。」
　そう告げる子十郎の分析は正しかった。天下人、豊臣秀吉から出された、奥州全土での停戦命令。確かにこれに従わなければ、秀吉に敵対すると見なされる可能(xing)がある。だが、本気で天下を狙うであれば、後のためにも、ここで勢力を広げ、伊達家の力を高めておく必要があった。
　「停戦の指示を無視して、このまま蘆名との決戦に踏み切るか、それとも上洛して、秀吉に従うべきか。」
　見よいに迷った挙句、結局俺は、その場で結論を出すことが出来なかった。
　その夜の事だった。再びあの黒衣の老人が現れたのは。

“作为战国大名伊达政宗，称霸天下。”怀抱着这样的决定，我向着夺取天下的目标迈进了。
攻陷二本松城的时候，在中部地区，秀吉继承了信长，已经取得了四国纪伊，还使得德川家康臣服于他。按照历史上说的，秀吉应该会继续平定九州，总有一天会把魔掌伸向关东和奥州。如果想要改变历史，就必须赶在天下局势大定之前，尽可能地稳固伊达家的势力。为了达到这个目的，我决定   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   统治着会津地区的宿敌芦名氏。话虽如此，但对于我这个一直生活在现代的人来说，这个时代的政务、战争等等我当然也不可能了解，不过幸亏我的体肉还留有政宗的记忆和知识。另外还有从小就开始辅佐政宗的片仓子十郎景纲以及伊达成实等优秀重臣的协助。听从他们的建议，我趁着芦名氏内部的家督之争，成功在说服了支持芦名氏的皇族，使他们答应反叛芦名氏。就这样，经过二年多的时间，终于完成了   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   芦名氏的准备。
但是，时代的发展实在太快了。

“主公，您看应该怎么办？”
见我的犹豫不决，谋臣片仓子十郎景纲催促我早下决定。

天正十六年十月，我召集了所有的心腹家臣在米泽城议事。正当我们准备与芦名决战的时候，秀吉平定了九州，并派来使臣。“奥州所有大名，立即停战，出兵协助秀吉。”这就是使者带来的秀吉的要求。
   “这样一来，即使占胜了芦名，之后也不知会受到秀吉怎样的惩罚。”
子十郎的这种分析十分正确。这是天下霸主丰臣秀吉向奥州全境发出的停战命令，如果不服从，就有可能被认为与秀吉敌对。但是，如果真要称霸天下，就算为了今后的发展着想，也必须尽量伊达家的势力范围，提高伊达家的力量。
“是应该无视停战命令攻打芦名呢，还是应该出兵协助秀吉呢？”
犹豫了无数次，结果我还是没能当场给出结论。
就在当晚，那个黑衣老人再次出现了。

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track 09. 時の散歩者　时间的散步者
　夜更け過ぎに書を読んでいた俺は、ふと背後に人の気配に感じた。とっさに振り向くと、部屋の奥の暗がりに、一人の老人が立っていた。間違いない。それは米沢城の一角で見た、あの黒衣の老人だった。
　「あんたは…一体何のようだ？」
　きっと睨み付ける俺に、老人は重々しい口調で答えた。「自分は時の散歩者、時を旅す者なのだ」と。
　「過去と未来、私はあらゆる時代、あらゆる場所を旅してきた。」
　通常、人間が肉体を持ったまま、時間を超えることが出来ない。だが時折、今回の俺のように、移動の際に起こる時空の波に、精神を同調させてしまう者が現れるという。そして巻き込まれた俺の精神は偶然にも、伊達政宗の精神と一体化してしまったのだと。
　「さぁ、私と一緒に元の時代へ戻るのだ。時の流れに余計な負荷を掛ける訳にはいかん。」
　そう言って、老人は俺に向かって手を差し出した。しかし、覚悟は既に決まっていた。
　「悪いが、戻る積もりは無い。俺はここで、政宗として生きる。」
　そんな俺に対して、老人はこちらも心を見透かしたように告げた。
　「歴史は変えられぬよぅ。時の歯車を、逆に回す事は出来んのだ。」
　俺がどう足掻こうが意味など無い。どの様な選択をしようと、経過が多少異なるだけで、最終的な歴史の事実は変えられない。すなわち、伊達政宗が天下を取る事は無いのだと。
　「例えるなら、未来から来た人間にとって、過去は夢のような物に過ぎん。悪いことは言わん。私と一緒に戻るのだ。」
　だが、老人の申し出に、俺は再び首を横に振った。
　「俺は、今度こそ天下を取って見せる。」
　老人を睨みながら、そう挑むように言い放つ。老人の言葉がたとえ真実だとしても、自分ならば、歴史の流れさえ変えられる。俺はそんな己の運命を信じていたのだ。
　「好きにするがいい。いずれにせよ、答えが出るはず。」
　と、老人が言い終えた瞬間だった。一陣の風が吹き込み、室内を灯した蝋燭の明かりが消えた。それと同時に、まるで影に吸い込まれてもしたかのように、老人は部屋の隅からいなくなっていた。
　そして、翌年の天正十七年六月、俺は戦場にいた。
　春の訪れと共に、会津へと兵を進めた伊達軍は、ついに摺上原で、蘆名氏との決戦を迎えたのだ。
　歴史を変えて、天下を取って見せる。その決意の元、俺は秀吉からの命令に従う事無く、蘆名氏との会戦に踏み切ることを選んでいた。
　「耐えるのだ！いずれ勝機は来る！」
　前線で激しい戦闘を繰り広げる兵達を見て、俺は   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   机から立ち上がり、檄を飛ばした。
　当初、吹き付ける激しい西風と、蘆名軍の猛攻に晒された、伊達軍の戦法が押し崩され、蘆名優位のままに戦いは進んでいた。しかし、激戦の最中、ついに風向きが変わった。それまでの西風が東風と変わり、今度は伊達軍が、風上にたつこととなったのだ。激しい砂煙が我らに味方した。形勢は一気に逆転し、蘆名軍は快走、運命の戦いの勝敗は決した。
　こうして蘆名の軍勢を破った俺は、仙道七郡を支配下に収め、奥羽六十六郡のうち、三十余りに勢力を持つ、奥州の覇者となったのだった。これによって、俺は夢へ近づいたはずだった。天下人として、歴史に名を刻む夢へと。

深夜我正在读书的时候，忽然感觉到背后有人。猛一回头，就看见屋子深处的   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   影里，有个老人站着。我没有看错，就是我在米泽城角见过的那个黑衣老人。
“你…到底有何贵干？！”
我恶狠狠地瞪着他，老人只是以一种沉重的口吻回答说，自己是时间的散步者，是时间的旅行者。
“从过去到未来，从过去到未来，我一直穿行于各种时代，各种空间。”
他说通常情况下，人类不可能带着肉体穿越时间。但有时候移动时会产生时间波动，会像我这次一样出现与精神与时空波动同调的人。而我的精神被时间波卷入之后，偶然与伊达政宗的精神一体化了。
“来吧，跟我一起回你原来的时代。不能给时间流增加多余的负荷。”
说着，老人向我伸出手。但是，我早已经下定了决心。
“不不起，我不打算回去。我要在这里，作为政宗活下去。”
老人仿佛看透了我的心思一样对我说道：
“历史是不可更改的。时间的齿轮不可逆转。”
不管我如何挣扎都没有意义。不管我如何选择，只是过程有些不同，最终所形成的历史事实是不可能改变的。也就是说，伊达政宗不可能夺取天下。
“对于从未来回来的人，过去发生的事就如一场迷梦。多余的话我就不说了，跟我回去吧。”
但是，面对老人的劝告，我再次摇头。
“这次，我一定要取得天下。”
我瞪着老人，挑衅似地说。就算老人说的话是事实，以我的能力，就连历史的流向也能改变。我相信这就是我的命运。
“随你的便吧。总有一天，你会知道答案的。”
就在老人说完话的瞬间，一阵风吹来，室内的蜡烛一下子全灭了，与此同时，就向被   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   影吸收了一样，老人从屋子的一角消失了。
然后，第二年天正十七年六月，我到了战场上。

随着春天的到来，向着会津进发的伊达军终于在折上原迎来了与芦名氏的决战。
我一定要改变历史，取得天下！怀着这种决心，我违抗了秀吉的命令，选择了与芦名氏合战。

“一定要坚持！转机很快就到了！”
看着前线激烈的战斗，我站起来发令。
起初，由于受到猛烈的西风的影响，再加上芦名军烈的攻势，伊达军的阵脚大乱，战局一直是芦氏占优势。但是，正当双方激战时，风向终于变了。西风突然变为东风，这一次换成了伊达军处于上风向。狂风卷起的沙尘帮了我们。形势马上产生逆转，芦名军迅速败走，这一场命运之战终于分出胜负。
打败芦名军之后，我陆续收服了仙道七郡，奥羽六十六郡之中，已经三十余郡处于我的掌握之中，我就这样成为了奥州的霸主。由此，本来我应该又离梦想近了一步，离成为称霸天下，名垂青史的梦想近了一步的。

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track 10.   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***
　だがその翌年、天正十八年の一月、ついに秀吉が関東に平定に動き出した。あくまで従おうとしない関東の有力大名である北条家の征伐が目的だった。動員される兵力は、二十万にも及び。されにその兵站を支えるため、黄金を湯水のように使い、全国各地から、大量の兵糧米を買占め、毛利、九鬼、村上といった、名だたる水軍にとって運ばせているという。それは今までの戦とは、余りにも規模が違うものだった。そして、その噂が伝われにつれて、伊達家の中では、不穏な空気が漂い始めた。北条家と同様に、伊達家も征伐を受けるのではないかという不安から、秀吉に帰順する様子を見せない俺への不満が高まっていたのだ。
　更には、秀吉の命令を無視した俺に代わり、弟の小次郎を当主にするべきと主張する家臣達まで現れ始めた。小次郎を当主にして俺の首を差し出せば、秀吉の怒りも解け、伊達家の存続が図られるというのだ。やがて伊達家の内部では、俺に忠誠を誓う家臣と、小次郎押す家臣との対立が激しくなり、家中を二分する状況に陥ってしまったのだった。
　「殿、覚悟をお決めくだされ！全ては伊達家のため。」
　腹心の家臣たちに詰め寄られ、俺は迷った。
　「覚悟を決める。」それは、小次郎の命を奪う事を意味したからだ。だが事態は、俺か小次郎のどちらかが消えない限り、解決出来ぬまでに拗れていた。
　つい先日には、母親である義姫が、小次郎を当主にするべきと主張する家臣達の策動に乗り、俺を毒殺しようとする事件まで起こっていた。
　「そこまでせねばならぬのか？！」
　俺は戦国という世の非情さを、改めて感じていた。
　確かに小次郎がいなくなれば、反政宗派の寄り所が無くなり、伊達家の家臣達は団結を取り戻るだろう。更に、このまま対立をほっておけば、内紛が起こるのは目に見えていた。それこそ秀吉に漬け込まれ、伊達家が取り潰される可能(xing)が高い。もはや俺に、選択肢は残されていないように思えた。
但是第二年，天正十八年一月，秀吉终于开始准备平定关东。他的目的是讨伐一直不肯归顺的关东有力大名——北条家。动员了多达二十万的兵力。为了给这些部队提供后勤，从全国各地花费了无数的黄金购买了大量军粮。同时还调遣毛利、九鬼、村上等   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   名将负责运送粮草。这与此前的任何一场战争相比，其规模都无比庞大。接着，听到这些传言，伊达家开始弥漫出一些不安的气氛。由于担心伊达家会像北条家一样成为秀吉的征伐对像，我又没有表示出丝毫归顺秀吉的样子，内部对我的不满情绪高涨。
甚至有家臣出来主张让小次郎来取代我这个无视秀吉命令的家督。他们认为让小次郎出来当家，把我的头提去交给秀吉，他的怒气就会平息，从而使伊达家可以继续生存下去。终于，发誓言对我效忠的家臣和主张小次郎当家的家臣之间的斗争愈演愈烈，伊达家陷入随时可能   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   的状态。
“主公，请尽快决断吧！这都是为了伊达家。”
心腹家臣催促我，我依然犹豫。
“尽快决断。”这就意味着要杀了小次郎。但是如今的事态，已经发展到了我和小次郎之间如果不死一个，就不能解决问题的地步。
就有前几天，母亲在主张让小次郎当家的家臣们的鼓动下，甚至企图毒杀我。
“难道非如此不可吗？！”
这我重新感受到了战国乱世的残酷。
确实，如果没有小次郎，反政宗派就会失去靠山，伊达家的家臣们也会重新团结起来。而且，如果继续这样对立下去，迟早会引起内乱。秀吉到时候就极有可能趁机摧毁伊达家。事到如今，我已经没有选择的余地。

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track 11. 残酷な運命  残酷的命运
　天正十八年四月七日、新たに拠点となった黒川城で、俺は話があると小次郎を呼び出していた。せめて俺自身の手によって、その命を絶つ心積もりだったのだ。
　だが、二人だけになるや否や、小次郎は、真剣な表情で告げた。「ここに呼び出された時点で、既に覚悟は出来ている」と。
　「全ては伊達家のため。」
　そう告げる小次郎を前にして、俺は言葉を失った。小次郎は、全てを承知していた。自分か兄のどちらかが消えねば、伊達家が危ういと、その上で、自ら命を差し出すと言うのだ。
　「迷うことはありませぬ。この難局を乗り切るには、私ではなく、兄上の器量が必要となりましょう。」
　迷う俺の姿を見て、小次郎は脇差を抜き、俺の前へと差し出した。
　「私は信じております。兄上ならば、あの秀吉にも負けぬと。」
　そう言い切る小次郎の目に、迷いは無かった。
　「同じだ。あの時と。」
　そんな小次郎の姿を前にして、俺の脳裏に弟の最後の言葉が甦ってくる。
　「もう少し一緒に夢を見たかった。」
　かつて共に夢を見たはずの弟はそう言って自らの命を絶った。俺の過ちのために。あの時、二人のためと言い続けて、俺はなりふり構わず夢を追い求めてきた。しかし、実際には全て己の野心のためだった。そして、その結果、弟は俺の野心の犠牲となったのだ。認めたくは無かった。だがそれが真実だった。
　「お前の言うとおり、伊達家の当主は、俺でなくてはならぬかも知れぬ。だが、犯したしまった過ちは、償わなくてはならない。」
　そう呟くと、俺は目の前に置かれた脇差を、再び鞘へと戻した。
　「そうだ。何も小次郎が死ぬことは無い。今度は、俺が犠牲になれば済む事ではないか。」
　「兄上。」
　俺の行動に、小次郎はなぜか、寂しげな笑みを浮かべた。と、次の瞬間だった。ふっと糸が切れた操り人形のように、小次郎の体が   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   へ倒れた。
　「小次郎。どうしたのだ。小次郎！」
　慌てて小次郎の体を抱き起こす、そこで俺は気づいた、そのわき腹から、大量の血が染み出していたのだ。
　「まさか！」
　そう、小次郎は全てを覚悟していたのだ。俺が最後の最後で、躊躇するのではないかということまで。そして、予めかげばらを切って、俺の呼び出しに応じたのだった。
　「小次郎！」
　腕の中で冷たくなっていく小次郎を抱いたまま、俺は思わず叫んでいた。だが、全てが遅すぎた。
　「よいのです。これも、伊達家のため。」
　それだけ言い残すと、小次郎が再び目を開けることは無かった。俺はまた、大きな過ちを犯してしまったのだ。
　天正十八年四月七日，在新的据点黑川城，我叫小次郎过来说话。本来，我是打算自己亲手送他上路的。
但是，当只剩下我们两人的时候，小次郎很郑重地对我说，被叫到这里来提时候，他就已经准备好了。
“一切都是为了伊达家。”
   听到小次郎的这句话，我无语了。小次郎已经知道了一切。他知道如果他和我之前不消失一个，伊达家就会有危险，但还是自愿赴死。
“不用再犹豫了。要度过这个难关，伊达家需要的不是我，而是兄长的才干。”
见我犹豫不决，小次郎把自己的胁差抽出来，递到我面前。
“我相信，兄长一定不会败给秀吉。”
说这句话的时候，小次郎眼神里没有半分怀疑。
“跟那时候一样。”
看着眼前的小次郎，我想起了弟弟留下的最后的遗言。
“多想再继续跟你一起看看梦想啊。”
过去跟着我一起朝着梦想奋斗的弟弟说完这句话就自尽了，因为我的过错。那时候，我一直说是为了我们，而不顾一切的追求梦想。但是，实际上一切都是为了满足我个人的野心。最后，弟弟成了我的野心的牺牲品。即使不愿意承认，但这是不容争辩的事实。
“也许你说的没错，伊达家的当家非我莫属。但是，我自己犯下的错误，后果应当由我自己来承担。”
说着，我把小次郎递过来的胁差再次插回刀鞘。
“不错。小次郎根本没有必要去死。这次，只要牺牲我不就没事了吗。”
“兄长。”
面对我的行为，不知为何，小次郎脸上浮现出了一丝寂寞的笑容。然后，下个瞬间，他就像一个断了丝的木偶一样，呼地朝地上倒了下去。
“小次郎。你怎么了，小次郎！”
我慌忙抱起小次郎，这才发现，他的胸腹间，被大片的血染红了。
“难道…！”
不错，小次郎早已经预料到了一切，甚至包括我会在最后关头踌躇。然后，在来这里之前，就已经刺穿了自己。
“没有关系。这也是为了伊达家。”
说完，小次郎就永远地闭上了双眼。我又一次，犯下了一个巨大的错误。

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track 12. 小田原参陣
　小次郎の死から、二ヵ月後の天正十八年六月九日、俺は北条氏の拠点、小田原城の攻略を指揮する秀吉に謁見するため、笠懸山の山頂に作られた陣屋の外で、呼び出しを受けるのを待っていた。二日前に小田原に参陣してから、俺は秀吉という男のスケールの大きさをまざまざと見せ付けられていた。無数の軍勢を指揮し、   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   で城を築き、戦の最中にあって、連日大茶会を開く余裕を見せる秀吉。まさに天下人の絶大な富と権力を示す男。それは、どう抗おうとも、打ち勝つことの出来ない、歴史という強大な存在を体現したかのようだった。
　だが、負けるわけにはいかなかった。
　「なぜ俺はここにいるのか？そう、俺がここにいるのは、伊達家相続を願いながら死んだ小次郎のためだった。そして、俺が犯してしまった過ちを償うため。」
　そのためにも命を賭して、秀吉に大勝負を挑むのだ。例え命を奪われることになろうとも、俺は伊達家を守り抜く覚悟だった。それは同時に、自殺した弟罪滅ぼしでもあった。
　「政宗、これへ。」
　「は。」
　呼び出し声に陣屋の中へと入ると、そこには多くの家臣達に囲まれた、一人の小柄の老人が待ち受けていた。その老人こそ、天下人、豊臣秀吉だった。
　「此度は、関白秀吉公にお目通り叶いまして、この政宗、執着至極に存じます。」
　深々と頭を下げると、俺の奇抜な衣装に、秀吉の陪臣達が驚きの声を上げる。
　白装束にざんばらの髪、この格好は賭けだった。面会を許されるまでの間に、秀吉の側近である大名達と交流を持った俺は、秀吉が派手で奇抜な物を好む、好き者である情報を掴んだ。この装束は、そんな秀吉の心を掴むためのパフォーマンスであり、同時に俺と伊達家が決死の覚悟で、この場に臨んでいることを示すものでもあった。もっとも逆に、秀吉の機嫌を損ねる可能(xing)もある。だが、俺は勝負に出た。
　「死に装束か。覚悟は出来ているということじゃな。」
　そう言葉をはした秀吉の表情が変わらず、その内面を窺う事が出来ない。次の瞬間、秀吉は持っていた杖で、平伏する俺の首筋を軽く叩いた。
　「今少し遅ければ、そちのここも危なかったぞ。」
　ひやりとする感触と共に、俺はまるで電気が走ったかのように動けなくなっていた。それほどまでに、天下人である秀吉が持つ威圧感は圧倒的だった。しかし、ここで弱みを見せる訳にはいかない。俺は頭を下げたまま、不敵な面構えで笑って見せた。
　「死んだ小次郎の思いを果たすためにも、伊達家の存在を、己の覚悟を秀吉に示すのだ。」
　そのまま秀吉の察すような視線を、首筋に感じながらも、俺は微動だにしなかった。
　と、笑い声が響く。
　「ははは…なかなかに面白いやつよ。政宗、頭を上げいい。そして見ていくがよい。天下人の戦振りを。ははは…」
　秀吉は愉快そうに笑っていた。そして、その笑みは伊達家の安泰が成し遂げられたことを意味していた。
　数日後、俺は小田原から、再び黒川城に戻っていた。秀吉の命を聞かず、戦を続けた咎により、蘆名から手に入れ領土を手放すことにはなったものの、伊達家の存続は保たれた。とりあえず俺は、大博打に勝ったのだ。
　だが、天守閣で外の闇を見詰める俺の心に残されたのは、空しさだけだった。俺の覚悟がこの結末をもたらしたのではなく、結局これも、全て歴史によって決まっていた事なのかも知れない。そんな考えをどうしても拭う事が出来なくなったのだ。
　と、背後に人の気配を感じ、俺はゆっくりと振り返った。そこには以前と同じ様に、あの黒衣の老人が立っていた。
　「矢張りあんただったか。」
　老人が何を告げに着たのか、既に俺には分かっていた。
　「この前、あんたはいずれ答えが出ると言っていた。最初からこうなることが分かっていたじゃないのか？」
　だが、老人が俺の問いに答える事無く、悲しげな笑みを浮かべただけだった。
　「もはや、この時代に未練は無かろう。」
　その老人の言葉に、俺は無言で頷いた。
　俺がこの時代で、伊達政宗であり続けて理由は既に無かった。そして、俺が元の次代でやるべきことが残されていたからだ。俺は黙って、老人の差し出す手を取った。

小次郎死后两个月，天正十八年六月九日，为了见谒见在亲条氏的据点——小田原城指挥战斗的秀吉，我在笠悬山山顶的帐篷外等待召见。自从两天前小田原参阵以来，我已经一清二楚地见识到了秀吉这个男人的气概。自在地指挥千军万马、   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   之间筑城、在战斗之中还能泰然自若地连开数日茶会的秀吉。这才是拥有   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   的财富和权力的人。这一切，都好像在向我展示着无论如何抗争也无法取胜历史，展示着历史的强大。
但是，我不能在这里认输。
“为什么我会在这里？不错，我在这里，是为了祈祷着伊达家的生存死去的小次郎，也是为了弥补我所犯下的过失。”
为了这些，我要以自己的(xing)命为赌注，跟秀吉进行一场豪赌。我已经下定决心，就算在此丧命，也要保护好伊达家。因为这也是对自尽的弟弟的补偿。
“政宗，有请。”
“是。”
听到传唤我，走到帐篷里一个，有一个矮小的老人被一大群家臣围着，正等着见我。那个老人，就是天下霸主——丰臣秀吉。
“此次能一赌关白秀吉公真容，在下政宗，荣幸之至。”
一身白衣披散着头发，这副打扮也是一场   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   。在面会得到许可之前，我已经跟秀吉附近的大名们打听过，秀吉喜欢新奇花哨的东西。一身装束，一来是为了博取秀吉的好感，同时也是为了表示，我是抱着必死的决心来到这里的。不过，这样也可能招至秀吉的反感。但是，我仍然决定赌一把。
“死者之服啊。看来你已经准备好受死了呢。”
说着这些话，秀吉的表情没有丝毫变化，也看不出他的内心在想什么。下一个瞬间，秀吉拿着他的拐杖，轻轻地敲了敲我的脖子。
“要是再来晚一点，你这里可就危险喽。”
感到一阵寒意的同时，我的全身就像被电击了一样动弹不得。天下霸主秀吉竟有如此强大的威慑力。但是，我不能在这里露出怯意。我低着头，神闲气定地笑了。
“为了达成死去的小次郎的愿望，为了伊达家的将来，我必须向秀吉表明自己的决心。”
我的脖子仍然能感觉到秀吉洞察一切的视线，但坚持着一动不动。
突然，响起了一阵笑声。
“哈哈哈…你还真是个有意思的家伙。政宗，抬起头来。然后好好看看吧，天下霸主战场上的英姿。哈哈哈…”
秀吉笑得似乎相当愉快。而这笑声，也意味着伊达家安全了。
数日后，我从小田原回到了黑川城。虽然由于没有听从秀吉的命令继续战争被   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   了从芦名手上争来的领土，但伊达家终于得以保存。总算，我的这场豪赌赢了。
但是，在天守阁外凝视着夜空，我的心里只剩下空虚。也许，这样的结果并不是我的决心所决定的，说到底这一切，说不定是历史早已经注定的结局。这种想法在我的心里无论如何也挥之不去。
突然，感觉到背后有人。我慢慢地转过身，就像上次一样，看见那个黑衣老人站在那里。
“果然是你啊。”
我已经知道，老人会跟我说些什么了。
“之前，你说过总有一天我会知道答案。你是不是从一开始就知道事情会变成这样？”
但是，老人并没有回答我的问题，只是悲伤地笑了。
“现在，你对这个时代已经再无留恋了吧”
听到老人的话，我无言地点了点头。
我已经再没有在这个时代作为伊达政宗活下去的理由。而且，在我原来的时代，还有我应该做的事在等着我。我沉默着，抓住了老人伸过来的手。

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track 13. 残されたメッセージ　最后的留言
  現代に戻ってきたから数日後、俺は久しぶりに、自宅のマンションを訪れていた。
  馬上少年過ぐ、世平らかにして白髪多し、（残躯天の許すところ、）楽しまざるを如何せん。居間で荷物を纏めながら、俺は伊達政宗の自制の句を思い返した。史実では秀吉に帰順した後も、政宗は天下取りの野望を諦めようとはせず、徳川の世となってからも、機会がある度に、天下を狙ったと言われている。だが最後には、その野心を捨て、己の領地の発展のために、心血を注いだと言う。太平の世となってからの己の人生を楽しみながら。
  この先、俺が政宗のように生きられる日は来るのだろうか。身辺整理を終えたら、俺は罪を認めて、自首をする積もりだった。元の時代に戻ったら、罪を償い、己の過ちを清算する。これは、小次郎の死に直面した時点から、決めていたことだった。俺がやって来たことは矢張り許されることではない。弟を始めとして、多くの人間を巻き込んでしまったのだ。その罪を購う必要があった。
荷物を纏め終え、部屋を出ようとしたところで、俺はふと、留守番電話のメッセージを知らせるランプが点滅していることに気づいた。
  「マスコミからの取材要請だろうか？」
  そう思いながら、内容を聞いて俺は驚いた。そこから聞こえてきたのは、弟の声だったのだ。
  「ごめんよ、兄さん。僕は兄さんを裏切ってしまった。このメッセージを聞いている頃には、きっと僕はもうこの世にいないと思う。直接打ち上げる積もりだったけど、やっぱり無理みたいだ。会社の不正経理を告発したのは、僕だ。許してもらえるとは思っていない。でも、一つだけ聞いて欲しい。怖かったんだ。仕事にのめり込んでいく兄さんを見ていると、夢に飲み込まれてしまうようで。そして、ああすることでしか兄さんを止める方法は思い浮かばなかった。だから、本当にごめん。ただ兄さんは強い人だ、だからきっと、新しい夢を見つけられる筈だよ。僕の尊敬する兄さんなんだから。最後に、これから僕が選ぼうとしている選択は、兄さんのせいじゃない、僕の弱さのせいだ。自分を責めたりは無いで欲しい。兄さんの成功を、心から祈っているから。」
  メッセージが終わり、気づくと、俺の頬涙が伝っていた。弟は、死の間際まで、俺を気遣ってくれていた。そして、俺を犯した罪を全て知りながら、言ってくれたのだ。俺ならば、新しい道を見つけられると。俺があれだけのことを成し遂げられたのも、そんな弟が俺を支えてくれていたからだ。そう、支えられたこそ、人は生きていける。支えてくれる人間がいるからこそ、人は前に進むことが出来る。あの政宗も、最後には天下を諦め、領内の人々のために心血を注いだ。ならば俺もまた、人を支える立場として、新たな道を歩んでみよう。
  ソファから立ち上がると、俺は覚悟を決めて部屋を出た。罪を償うため。弟の言葉通り、新たな夢を見つけるため。そして、新たな一歩を、踏み出すために。

回到现代数日后，我来到了久违的自家公寓。
马上少年过，世平白发多。（残躯天所许，）不乐复如何。【注：本诗是伊达所作汉诗原文，不是我翻译的啊。另外，正文中没有念出第三句。】一边在起居室收拾行李，一边在心里默念伊达政宗所作的诗句。史实上政宗归顺秀吉之后，仍然没有放弃夺取天下的野心，甚至到了德川时期，依然是一有机会就想着争夺天下。但是最后，还是抛弃了自己的野心，一边将心血倾注在自己领地的发展上，一边享受太平之世。
不知道以后，我是不是也能像政宗一样享受人生呢。整理完所有的事，我就准备去自守。“回到原来的时代之后，就要清算自己的过失，去补偿自己的罪孽。”这是在直面小次郎的死的那一刻，我就已经决定好的。我所做的那些事果然还是不可原谅的。包括弟弟在内，太多的人受到了牵连。我必须为此付出代价。
整理好行李，正准备走出房间，我忽然看见留言电话的留言通知灯在一闪一闪。
“难道是媒体的采访约请吗？”
心里这么想，听到内容我却惊呆了。里面传出的，是弟弟的声音。
“对不起，哥。我背叛了你。当你听到这段留言的时候，我应该已经不在这个世界上了吧。本来打算直接向你言明一切的，但是我实在做不到。告发公司伪造财务的人，是我。我想你一定不会原谅我吧。但是，还是请你听我说完。我真的很害怕。看见哥你一心扑在工作上，就觉得你好像快被梦想吞没了一样。然后，除了那么做，我再也相不到其他办法阻止你。所以，真的对不起。不过你是个坚强的人，所以一定能找到新的梦想。因为你是我尊敬的哥哥啊。最后，接下来我要做的事，不是哥哥的错，是因为我自己太软弱了。请你不要责怪自己。真心地希望，哥哥你能取得成功。”
听完留言，回过神来，才发现我的脸上流下泪来。弟弟在临死之前，依然在关心我。而且，即使知道了我所犯下的罪孽，还是告诉我，我能够找到新的道路。我之所以能够走到今天，都是因为有弟弟这样的支持。不错，正是因为有人支持，人们才能活下去；正是因为向身边有不断支持自己的人存在，人们才能不断前进。就算是政宗，到最后也能放弃夺取天下的野心，为了领土内的人门而倾尽心力。那么我也可以站在支持别人的立场上，去寻找新的道路。
从沙发上站起来，我下定决心走出了房间。为了补偿自己的罪过；为了像弟弟所说的那样，寻找新的梦想；为了，踏出人生崭新的一步。

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[〖全年龄〗] オリジナル朗読 CD The Times Walkers 8 伊達政宗[CV関俊彦][台本+翻译](更新完毕)

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