找回密码
 注register册

QQ登录

只需一步,快速开始

查看: 1971|回复: 3

[〖全年龄〗] 【原創】新撰組比翼録 勿忘草 第伍巻 沖田総司 CV.鈴木達央 [本篇台本 翻訳無]

 
发表于 2015-3-26 20:57:48 |阅读模式
NzBFMjM=YJTI5
本帖最后由 Civien 于 2015-4-29 09:48 编辑 [j]YJTI5 RB5AH5[/j]

[j]YJTI5 RB5AGO[/j] 61CmqP5a7yL.jpg

[j]YJTI5 RB5AH5[/j]      
[j]YJTI5 RB5AGE[/j]感谢由希蕗前辈相助、感谢墨咲纠错指正 {:tuan_zi08:}
[j]YJTI5 RB5AGE[/j]若有失误还请大家多多包涵~m(_ _)m[j]YJTI5 RB5AGG[/j]
        
[j]YJTI5 RB5AG3[/j]、熱を求める
[j]YJTI5 RB5AGK[/j][j]YJTI5 RB5AGD[/j]
君と初めて一つになってからというもの、君は夜頻繁に僕の部屋を訪ねてくるようになった。僕の部屋が冷えていないか確かめたいのだという言い訳を繰り返し、そのわりには申し訳程度に火鉢を弄りながら、君はできるだけ長いこと僕のそばに留まろうとする。本当に君は愚かですよね。僕は一言も好きだと言っていないのに。ただ、君は僕のものだと宣言しただけなのに。なぜ僕なんかを好いてしまったんだか、不思議でたまらない。はは、変な人ですよね、君は。僕は君の幸せを祈ってる。君が早く僕を見限って別の幸せを見つけてくれればいいと そう心の底から願っています。ねえ、毎晩毎晩何のつもりですか。火鉢の火はそう簡単に消えませんよ。一体何をそんなに確認することがあるんです?君がそうやって火鉢の様子を見に来るのは決まって月が綺麗な夜ですよね。そんなにあの時僕が言ったことが気掛かりですか?最期を迎えるなら、美しい月の下で果てたいと。君と初めて口付けを交わした夜、確かに言いましたからね。どうせあの戯れ言をいつまでも気にしているんでしょう?なに驚いているんです。僕が気付いていないとでも思ったんですか?冗談じゃありませんよ。それくらいちゃんと見てます。注意力がなくて、鈍臭い君と一緒にしないでください。それで目を離していると、僕が月の下で自害でもしそうに見えるんですか?だったら、そんな   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   気臭い顔で火鉢を突っつき回さないでください。君の謝罪は聞き飽きました。そうですね。申し訳ないと思っているなら、ちょっとこっちへ来てもらえますか?どうしてそこで腰を下ろすんです?違います。こっちというのはここです。どうぞここに来て火鉢ではなく、君自身で温めてください。はい?断れる立場だと思ってるんですか?僕がそうしてほしいって言ってるんですから、世話役の君は黙って従えばいいんです。ほら、早く。ええ、寒いですよ。それというのも、君が事あるごとに炭を出しに行ったり灰を捨てに行ったりと出たり入ったりするのが原因です。おかげで僕は体の芯から凍えそうなくらいです。ですから、君は責任を取って僕を温めてください。そのほうがずっと簡単でしょう?どうすればいいのか分からなければ、教えてあげますよ。もっとこうしてくっつくんです。ふふ、項に少し汗をかいていますよ。おかしいですね。部屋は寒いはずですが。なんですか、そんなに体を硬くして。まさか男の部屋に毎晩のように通っていながら、こんなことになるかもと考えたりはしなかったんですか?すでに一度そういうことになった仲だというのに?ちょっとどこに行くつもりですか?まだ離れていいとは言っていませんよ。僕をちゃんと温めてくれるまで どこかに行く許可は出せません。そんなに離れたいなら、もっと手早く僕を温める努力をしたらどうですか?着物越しよりもずっと速い方法があるんです。それくらいは教えなくても思い付くでしょう?ふふ、頬が熱いですね。そうです。君が今想像したことをそのまま実行するんです。からかってなんかいませんけど。まあ、君が素直に僕の言うことを聞くとは思ってませんよ。ただ、もう少しこうさせてください。冬は人の気持ちを暗くさせますから。特に夜一人でいると、いろいろと考えてしまいます。だから、人肌がそばにあると、少し楽になるんですよ。君がここにいてくれれば、よく眠れそうです[j]YJTI5 RB5AGT[/j]
[j]YJTI5 RB5AGS[/j]
、年が明けて[j]YJTI5 RB5AFX[/j]
[j]YJTI5 RB5AFU[/j]
明けましておめでとうございます。何してるんですか?杵と臼なんか引っ張り出して。餅搗きなら、暮れに終えましたよね。うーん、手違いで多めに配ってしまったんですか。君は毎回何か遣らかしますよね。ああ、そう言えば暮れに屯所を留守にしていた隊士が何人かいましたっけ。それで、あの人たちの分が足りなくなったから、今から餅を搗こうというわけですか?へえ、近藤さんや各隊長なんかの分がないならともかく、平隊士の分ですよね。そんなもの放っておけばいいじゃないですか。それはもちろん君の手違いですから、責任を取るのは当然だと思いますけど。高が餅じゃないですか。頭を下げて回るくらいでいいんじゃないですか?大体君一人で餅を搗くなんて無謀もいいところです。どうしてほかの隊士の手を借りないんです?暇そうにしている隊士の一人や二人いるでしょう。聞いているんですか?一人では無謀だと言っているんです。あ、あっ…ちょっ…危ないですよ!どこが大丈夫なんですか。ああ、もう。貸してください。見てられません。まったく。いいですか、餅搗きはこうやるんです。ほら、早く捏ねてください。搗いてばかりじゃ、いつまで経っても餅はできませんよ。捏ねたら素早く手を退ける。そうです。ああ?僕にこんな労働を強いているというのに、楽しいんですか?そうですか。僕と一緒に何かをすることがそんなに楽しいんですね。ふーん。まあ、君の思い出作りに貢献できるのだと思えば、これだけ疲れる甲斐もあります。君の失敗を何の義理もない僕が仕方なく手伝ってあげてるというのに、君ときたら それを感謝するでもなく恐縮するでもなく楽しいと言い出すんですから、図太い人ですねと言ったんです。感謝しているなら、僕に言われる前にお礼を言うべきでしたね。そろそろ餅ができたんじゃありませんか?はあ、疲れた。これだけ手を貸してあげたんです。もちろん僕が先に食べて構いませんよね。餡ころ餅にして食べることにします。君は餡こを持ってきてもらえますか?やっぱり搗き立ての餅は柔らかくていいですね。自分で搗いたものだと思うと、味すらもほかの餅とは違うような気がしてきます。月並みな感想ですね。僕が搗いたんですから、美味しいのは当然です。それより、もっとゆっくり食べたらどうですか?僕が搗いた餅を食べる機会なんてこれっきりですよ。こんな疲れることはもう二度とやりません。ちゃんと味わうことをお薦めします。もう一つくらいいけそうですね。この餅、余りますよね。それなら少し分けてもらえませんか?持っていきたい人がいるんです。近藤さんもそうですけど、山南さんにも持っていこうと思います。あの人最近あまり元気がないですから。僕が搗いた餅だと言って渡せば、少しは喜んでくれるでしょう。まあ、仲はいいですね。あの人は昔から僕をよく可愛がってくれるんです。自分で言うのもなんですが、よく懐いたほうです。なんというか山南さんとは馬が合うんですよね。一番付き合いが長いのは近藤さんですけど、山南さんとは行動を共にすることが多いんですよ。街に出かけたいけど、一人で行くのは味気ないなんて思った時は山南さんと出たりします。気軽な行動を共にした回数がきっと一番多い人だと思いますよ。おかげで僕は少なからずあの人の影響を受けているみたいで。僕にはよく分かりませんけど、皆がそう言うのできっとそうなんでしょう?(xing)格が似ている?随分と大雑把な物言いですね。そう言えば山南さんは自分が認めた人には優しいけれど、そのほかの人には冷たい人でしたっけ。僕も近藤さんや土方さんの言い付けには何でも従いますけど、君の言うことには何一つ従いたくないですし。確かにこういうところは僕と山南さんは似ているかもしれませんね。あの、これくらいでいちいち傷ついた顔なんかしないでもらえますか?僕の真意が分からないなんて君の頭には相変わらず花が咲いているんですね。その花に回す栄養のいくつかをもっと考えることに回してもいいと思いますけど。だから、今のはだだの冗談だっていうことです。いちいち言わせないでもらえますか?じゃあ、僕は山南さんの部屋に行きますから。餅はもらっていきますよ
[j]YJTI5 RB5AG0[/j][j]YJTI5 RB5AFT[/j]
、忘れ種[j]YJTI5 RB5AFQ[/j]

[j]YJTI5 RB5AGT[/j]起きてますか?こんな夜更けにすみません。話を聞いてもらえませんか?ええ、そうです。昼間の話です。今日は本当に一瞬だけですけど、刀を持つ手が震えました。今日絶った命も昨日までに絶ってきた命もすべて近藤さんと土方さんが歩く道の妨げとなるものなんです。だから、今まで通りさっさと斬り捨てればよかったのに。それにずっと僕を可愛がってきてくれたあの人から受けた恩を思えば、なおさら一刻も早く苦痛を終わらせてあげるべきだった。それを僕は迷ってしまったんです。僕はただ冷たく刀を振り下ろせばよかった。あの人だって、それを望んで僕を介錯人に選んだはずなのに。僕のあの一瞬の迷いは近藤さんと土方さんとあの人とそして僕自身の信念に対する裏切りでした。どうして迷ってしまったんでしょう。それを考えると眠れなくて。は、おかしいでしょう?辛い?は、そんなわけないでしょう。今は少し感傷的になっているだけですよ。はあ?僕は強がりなんかしてません。そうやって僕が本当は弱い人間みたいな扱いをするのは止めてもらえますか?僕は弱くない。近藤さんについていくって決めた時から こういうことも起こり得るかもしれないって覚悟はずっとしてました。僕は近藤さんの刀になれればそれでいい。だから、ほかの誰を殺そうと、僕が傷つくのなんておかしいんだ。今日のことは全部新撰組のためであり、近藤さんと土方さんのためなんですから。そうでしょう?はは。うん、君ならきっとそう言うと思いました。だから来たんです。おかしくないと思うなら、僕のこの気持ちを黙って受け止めてもらえませんか?僕は君を都合のいいように扱うって言いましたよね。だから今夜の僕の気持ちは全部 君のところに置いていきます。今日のことは忘れたいんです。忘れさせてくださいよ。ね、僕を熱に置かせて。ええ、そうです。どうしても必要なことです。僕は何があろうと、近藤さんと土方さんのために戦わなければいけない。こんなことで立ち止まってちゃいけないんです。だから、今日の迷いは忘れなくちゃいけない。君は優しいんですね。そんなだから、僕は君に甘えてしまう。もっと口を大きく開けてください。君の中隅々まで触れたいんです。そう。熱いですね。すみません、優しくする余裕も今夜はないんです。君の首は綺麗ですね。あの夜ここに手をかけた跡もまったく残ってなくて。怖いですか?また絞められるかもって。ふふ、即答ですか。少しくらい怖がってくれてもいいんじゃありませんか?僕は新撰組の一番隊組長、新撰組随一の人斬りですよ。ほんの気紛れで君を今殺すことだってあり得るかもしれません。君を手にかけてしまえば、あの人のこともその衝撃で塗り替えて忘れられるかもしれません、ね。知りませんからね、どうなっても。ほら、息ができないくらいもっと。声、漏れてますよ。我慢してくださいよ。僕との関係が知られたら、お互い困るでしょう?ほら、もう一度口を開けてください。そうです。声が出そうになったら、僕の指に舌を絡ませればいいんです。くれぐれも噛まないでくださいね。ふふ、もっともっと僕を煽ってくださいよ。そう、ちゃんとこっちを見て。自分がどうなっているのか分かりますよね。ずっと僕を待っていたんでしょう?そうだって言ってください。ふふ、君は素直ですね。あ、指くらい上手に舐められないんですか?仕方のない人ですね。綺麗にしてもどうせすぐに汚してしまうんでしょうけど。僕に溺れているんでしょう?知ってますよ、それくらい。ふふ、こんな八つ当たりをされて、それでも嬉しそうにして。随分と息が上がっているようですけど。疲れましたか?僕はいい咥えに疲れました。やっと今夜は眠れそうです。ああ、君はまだ寝たら駄目ですよ。着物がそんな状態では万が一誰かが訪ねてきた時に何があったか丸分かりです。ちゃんと着物を直してから寝てくださいね。僕はもう失礼しますから。お休みなさい。何なんでしょうね、僕は。君の幸せを願っているはずなのに、どこまで身勝手なんだか。二回目がこんなきっかけなんて、最初の夜から僕は何も成長していないらしい。これじゃ、すぐに愛想を尽かされそうです[j]YJTI5 RB5AH1[/j]

[j]YJTI5 RB5AGX[/j]、花冷えは長く
[j]YJTI5 RB5AFN[/j]
[j]YJTI5 RB5AH4[/j]?ああ、君ですか。鳥を探していたんです。春になったので境内に集まっているのではと思ったんですが、見当たりませんね。以前壬生の屯所で見たあの渡り鳥は戻ってきたんでしょうか。ええ、屯所を移ってしまいましたから、結局あの鳥が戻ってきたかは確かめられなくなりました。寂しいものですね。この春は体調を崩すことが多くて、鳥も見なければ梅も桜も満足に花開いたところを見られませんでした。まるで春が抜け落ちたかのようです。せっかく屯所を移動したというのに、隊の雰囲気もあまりよくありませんし、なんだか嫌な感じです。今年の春は寒々しいですね。はい?元気なんてわけもなく出てくるものじゃありませんよ。いえ、やめておきます。買い物も散歩も気分ではありませんし、そんな暇があったら稽古に精を出すことにします。君もまだ仕事があるんでしょう?もう戻ったらどうですか?それじゃ。ん?まだ何かあるんですか?ああ、そう言えばあそこの子供たちとは遊んであげる暇もなく、屯所を移ってしまったんでしたっけ。君、あの子たちに会ったんですか?ああ、偶然会ったんですか。そうですね。最後くらい思い切り遊んであげてもよかったかもしれませんね。そういうことなら今日の稽古が終わったら、久しぶりにあの子たちに会いに行ってきますよ。はは、意外ですか?まあ、僕みたいにいかにも血が冷たそうな人間は子供嫌いと相場が決まっていますからね。別に取り立てて子供が好きというわけじゃないんです。ただ近藤さんたちはきっとあの子たちが平和に生きていけるようにと戦っているんでしょう?だったら、僕もあの子たちを好きになるべきだと思うんです。子供なんて騒々しくて頭が空っぽであまりいいものではありませんけど。でも、新撰組が目指す平和な未来は彼らが育てていくのだと思いますから。僕ですか?嫌だな。僕は別ですよ。だって、僕は近藤さんの刀ですから、平和な時代じゃ刀が活躍する場所なんてないでしょう?だから僕はきっとそこでは生きていけないですよ。そこ、腕が曲がっています。伸ばして。踏み込みが足りません。もっと思い切って。そうです。もう一度。そうです。その方を忘れないでください。今日はこれでお開きとします。ええ、お疲れ様でした。けほっ、けほっ…こほっ…君ですか。いいえ、何でもないですから。何でもないと言っているでしょう?放っておい…こほっ、こほっ…は、はは…もう言い訳できませんね。はは、そう驚いた顔なんてしないでくださいよ。これくらいの血を吐くのは今までにも何度かありましたから、別に今さら心配することでもありません。こほっ。でも、誰にも言わないでくださいね。ばれませんよ。僕の顔色が悪いのなんて最近じゃいつものことでしょう?誰かに指摘されたら、今日は特別に体調が悪いとか適当に言うことにしますし。それでも駄目なら、また風邪を引いてしまったとかほかの言い訳をしますから。だから君もそういうことにしておいてください。いいですね。できない?どうしてですか?僕のためになるかどうかなんてそんなことは僕が決めます。僕がそうしてほしいと言ってるんです。言い付けに従うことこそが僕のためになるに決まっているじゃないですか!君は僕がここまで隠してきたことを勝手な理由で公にすると言っているんですよ。そんなことは絶対に許さない。ね、君は僕が戦えなくなってもいいって言うんですか?僕がここで立場をなくしてゆっくりと死んでいくのを見ていたいとでも言うんですか?どうなんです?ふふ、医者?嫌ですよ。僕がかかっているのはあくまで単なる風邪です。そんなものよく食べて寝ていれば治るじゃないですか。いちいち医者にかかっている暇などありませんよ。分かったらどこかに行ってください。僕は少し休めば、またいつも通りになりますから。大丈夫です
[j]YJTI5 RB5AGD[/j]
[j]YJTI5 RB5AGY[/j]、害虫駆除[j]YJTI5 RB5AFT[/j]

[j]YJTI5 RB5AGI[/j]信じられません。事もあろうに、近藤さんに相談を持ちかけるなんて。おかげで近藤さんと土方さんにお説教食らったじゃないですか。必ず医者にかかれとなんて、まったく。二人にそんなことを言われたら、従うしかないじゃないですか。なに安心した顔をしてるんです。僕が医者に出向いたことがそんなに嬉しいんですか?ふん、こうも寒い春だというのに、君の頭には相変わらず元気に花が咲いているようですね。腹立たしい。分かっているんですか?君が近藤さんに言い付けたせいで今日はもう時間がありません。せっかく子供たちに会いに行こうと思っていたのに、これじゃお預けです。寂しがっていた子供たちが可哀相だと思いませんか?全部君のせいですからね。はい?何言ってるんですか。医者を屯所に呼んだら、それこそただの風邪だとはほかの隊士に思ってもらえなくなりますよ。それくらい口にする前に気付いてください。悪いと思うなら、これは君が持っていてもらえますか?違いますよ。屯所までではなく、その後も君の部屋で薬を保管しておいてくださいと言っているんです。僕の部屋には近藤さんや土方さんがよく来ますから、そんなに薬が処方されたと知られたら大変です。万が一にも見つかるわけにはいきません。はあ?そんなの君が毎回僕のところまで薬と水を運んでくればいい話でしょう?僕の世話役なら、それくらいやっていいじゃないですか。それに僕を無理矢理医者にかからせたのは君も同然なんですから。こんなの子供騙しもいいところだというのに。おや、なるほど。最近は見回りをしていても、うるさい羽虫を見かけなくなったと思っていたんですが。長州は複数で一人に奇襲をかける作戦に変えたんですね。いい選択だと思いますよ。僕たち新撰組もよくやる戦法ですし。でもせっかく揃えたその複数がひ弱な羽虫ばかりじゃ、まったく意味をなしませんけどね。君は下がっていてください。決して動かずに。では、始めましょうか。こうして刀を振るっていると、実感する。やっぱり僕は近藤さん、土方さんのために人を斬っているのが(xing)に合う。できることなら、ずっとこうしていたい。僕が呼吸するのと刀を一線させるのはほとんど同じこと。これが僕のすべてだ。近藤さんたちの役に立つよう、目の前の敵を斬り伏せてただ生きていきたい。だから、込み上げる咳も血反吐も全部誤魔化して、僕は最後まで生きてやる。こんな腕でよく僕を倒せると思ったものです。どんな小汚い命でも、もう少しましな使い方があったでしょうに。無事ですか?そうですか。まあ、それはそうですよね。連中は背後に回ることすらできなかったわけですし。ふふ、少しくらい体調が悪くたって、これくらいは戦えるんですよ。無理なんかしてません。これが僕の普通なんです。体調がどうとか、そんな理由で敵が待ってくれるわけないじゃないですか。どんな理由があろうと、目の前に倒すべき相手がいたら刀を手に取るんです。それが新撰組の普通でしょう?ですから、むやみやたらに僕を心配するのはいい加減やめてもらえませんか?迷惑なんです。分かったら行きますよ。じきに日が暮れます。ほら、いつまでも座り込んでないで。急いでください[j]YJTI5 RB5AFM[/j]
[j]YJTI5 RB5AGQ[/j]
、やがて枷となる[j]YJTI5 RB5AFV[/j]

[j]YJTI5 RB5AFN[/j]っと。ちょっと危ないじゃないですか。君の目は前を見ることすらできないんですか?それなら、一体何のために付いてるんです?なんですか、幽霊でも見たような顔をして。顔色が悪いですけど、どうかしましたか?はあ?僕の帰りが遅いくらいでそんな顔になるんですか?どこかで倒れているとでも思って、探しに出るつもりだったんですか?そんなの余計なお世話ですよ。前にも言いましたけど、心配が過剰すぎやしませんか?ここのところはずっと体調がいいんです。一番近くで見てるんですから、それくらい知っているでしょう?それなのに、帰りが遅れたくらいでその慌てようとは、もう少し落ち着いたらどうですか?というか、子供たちに会いに行ってくるって言いませんでしたっけ。それなら、帰りがある程度遅くなることくらい分かりそうなものですけど。聞いてなかったとしても、察してください。僕がどこに行ったかくらいそろそろ予想できるようになってもいいんじゃないですか?別に無茶なんて言ってませんよ。これだけ毎日顔を合わせているんです。僕の考えていることや行動予測くらいある程度見抜けるようになっててもおかしくはないでしょう。じゃ、試してみましょうか。今僕は君に頼みたいことがあります。何だと思いますか?飲み物?いいえ、全然違います。いい加減うるさいので静かにしてもらえませんかと言いたかったんです。ですが、君がそう思ったなら、水を持ってきても構いませんよ。僕は先に部屋に戻っていますから、好きにしてください。どうぞ、入ってください。そこに置いてもらえますか?ん?なんでさあ慌てたりして。出直す?ふふ、どうしてそんなことを言うんです?そこにいればいいじゃないですか。僕が着替えているのがそんなに珍しかったですか?そう言えば夜でもないのに肌を見せたことはあまりなかったですね。せっかくですから、見ていったらいいんじゃないですか?ほら、どうぞ。ご   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   に。これが君を二回抱いた体ですよ。もっと間近で見てみたらどうです?どうぞ、遠慮なく。君はつくづく思っていることが表情に出やすい人ですね。そんなにありありと困った顔しないでくださいよ。もっと苛めたくなるじゃないですか。ね、どうしてまっすぐに僕を見ようとしないんですか?そんなに僕の肌は見たくありませんか?教えてくださいよ。君は今何を考えているんです?全然分からないんですよね。ちゃんと説明してもらえますか?こちらを見ないのは単に恥ずかしいだけなのか、それとも触れたいのを我慢しているからなのか。黙っていると、こうですよ。ちょっと何もそんなに拒否しなくたっていいじゃないですか。少しくらい慣れたって…えっ。足元?ああ、さっき子供たちに折ってあげた折り紙の風車ですね。着物のどこかに挟まっていたんでしょう。まあ、折り紙はわりと得意ですけど。別に折り目を揃えているだけですよ。綺麗と言われるほどのものじゃありません。そうですか?そんなにほしいなら、あげますよ。どうぞ。色が付いただけの紙を折っただけじゃないですか。そこまで喜ぶほどのものですか?ああ、言われてみれば、君に何かをあげたのはこれが初めてかもしれません。でも、こんなもので贈り物扱いするなんて、君は随分と簡単な人ですね。どうせなら、もう少し高価なものでも強請ってみようとは思わないんですか?ふふ、まさか買うわけないじゃないですか。今のは単なる提案ですよ。だって君は折り紙の風車なんかで喜ぶような人ですよ。わざわざお金をかけなくたって、道端に咲いている花一輪でも摘んであげたら、どうせ喜ぶんでしょう?何でもですか?本当君は呆れるほどに安い人ですね。少し可哀相になってきました。そうですよ。ですから、今はその風車ともう一つこれだけあげることにします。さあ、満足したでしょう?もう仕事に戻っていいですよ。まだ僕の着替えを見ていたいと言うなら、話は別ですけど。贈り物をするつもりなんてなかったのに。そんなもの、僕がいなくなったあと 君が別の男と幸せになるのを妨げるだけだ。それなのに、君はあんな折り紙一つを贈り物だと言って、喜んで。やめてくださいよ。君をこれ以上僕に縛り付けるつもりなんてないのに、あんなに嬉しそうに笑われたら僕は…
[j]YJTI5 RB5AGW[/j]
[j]YJTI5 RB5AFZ[/j]、掌の虚無
[j]YJTI5 RB5AG5[/j][j]YJTI5 RB5AFP[/j]
?ああ、薬を持ってきてくれたんですか。けほっ…こほっ、こほっ…少し喉がかすれた感じがしただけです。貸してください。飲みますから。全部飲みましたよ。ちっとも慣れませんね、この味を。こほっ、こほっ…本当にまずい。具合なんて気にされるほどのものじゃありませんよ。今日はたまたま体調が悪いだけですから。明日かもう数日すればすっかり元気になっています。餅?いえ、今は特にお腹が空いてないので、要りませんけど。そう言えば去年の今頃は二人で餅搗きをしましたね。今年はどうですか?ちゃんと餅は足りたんですか?うーん、君でも一応成長するんですね。知りませんでした。まあ、それもそうですよね。程度の差はあれど、時が経てば多少成長するのは当然です。僕だって何か…きっと成長しているんでしょう。そんな実感は全然ありませんけど。は、下手な慰めですね。本当に僕がこの一年で何か成長したと思っているんですか?こうして   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   に就くことが徐々に増えてきたというのに?君には分からないでしょう?僕が臥せっている時 風に乗って聞こえてくる稽古の声をどんな思いで聞いているのか、休んでいる間の一番隊を見ていてほしいと僕がどんな思いで土方さんに頼んでいるのか、想像もしたことがないでしょう。皆が前に進んでいっているのに、どうして僕ばかりがこうして   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   に就いてじっとしていなければならないんです。こんなところで僕が一体どんな成長を遂げられると思うんですか?ね、知っているなら答えてくださいよ。僕を満足させられるだけの答えを君は持っているんでしょう?こほっ、けほっ…こんな体!くっ、このまま体はどんどん弱っていくんでしょう?もしかしたら刀さえ持てなくなるかもしれません。そんなことになったら僕は…僕には何もないんです。僕は生きていけない。うるさい!君に僕の何が分かると言うんですか!何も知らないくせに、分かったようなことを…くっ、違う。違うんです。君にこんなことを言っても仕方がない。分かっているんだ。でも止まらない。君がそうやって僕を心配する度、どうしようもなくいらいらして。どうして僕いつも…はは、は…君がそばにいるから何だって言うんですか?ええ、君じゃ駄目です。だって僕は君を幸せにできない。そんな男は君のそばにいては駄目でしょう?相応しくありませんよ。君がどう判断しようが、僕が相応しくないと思っていれば同じことです。僕はどうせいつまでも君を都合良く扱って八つ当たりするんです。心を入れ替えることだってありませんよ。そんな期待をしていってるなら、無駄だから諦めてください。当たり前じゃないですか!君が手に入ったところで、なんだと言うんです。僕はこの先君を支えていけるほど長く生きられないんですよ!くっ…もう、放っておいてください。君の顔なんか見たくもありません。僕を一人にしておいてください
[j]YJTI5 RB5AG7[/j][j]YJTI5 RB5AG6[/j]
、枯れた先に
[j]YJTI5 RB5AFQ[/j][j]YJTI5 RB5AFT[/j]
なんですか、うるさいですね。ばたばたと足音を立てないでもらえますか?春だからってむやみにはしゃがないでください。っ…はあ?こんな夜更けにどうして庭に出なくちゃならないんです。お断りです。あっ…ちょっと嫌だと言っているでしょう。何なんですか。こんなところで何…桜…すごい。満開ですね。ええ、昨年はほとんど桜なんて見ませんでしたけど、今年はこんなに綺麗に咲いていたんですね。   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   に臥せってばかりで知りませんでした。月に照らされて本当に綺麗ですね。あっ。今夜は風が強いんですね。この分じゃ、この一晩でもう見納めでしょう?桜は散り際まで綺麗ですね。僕もそろそろ終わりを見据えるべきなのかもしれませんね。人よりずっと短い生だとしても、散り際が美しくあればそれはそれでいいのかもしれませんね。いつかは誰もがこうして散っていくんですから。は、別にいいじゃないですか。感傷的になったって。これだけ美しい桜吹雪の中にいるんです。生の儚さに想いを馳せるくらい構わないでしょう?は、はは~それじゃ、一体何のために僕に夜桜なんて見せようと思ったんです?花を見せれば僕が元気になるとでも思ったんですか?こんな、あとは枯れていくだけの花を見て?はは、馬鹿にしないでくださいよ。ああ、また八つ当たりをしていると頭の片隅で僕は考える。こんなに美しい桜吹雪の中、君を泣きそうな顔にさせているのは僕だ。僕は君のそばにいる限り、こうやっていろいろなものを台無しにして、君の心を深く抉るのだろう。不意に逃げ出したくなって、僕は僅かに後ずさる。すると、君は僕へと一歩詰め寄って震える唇を開いた。「花は一度枯れても、また咲きます。沖田さんだって同じです。」そう強く言い切った君がまた一歩こちらへと詰め寄る。「一度枯れても、また美しく元気な花を咲かせればいいんです。だから無理をして咲き続けようとしないでください。今は次に美しく咲くため、病を治すことに専念しませんか?」っ、君は何を言ってるんですか。まさか君は僕が無理をせずに治療に専念すれば快復するとそう信じているんですか?っ…君はちっとも諦めていないんですね。僕はもしかしたら誰かにずっとそう言ってほしかったのかもしれません[j]YJTI5 RB5AFJ[/j]

[j]YJTI5 RB5AFT[/j]、巡る季節
[j]YJTI5 RB5AFI[/j]
[j]YJTI5 RB5AFW[/j]はい、どうぞ持ってください。その薬本当にまずいんで、正直持っているのも嫌なんですよね。荷物を持たされているのに、なんで嬉しそうなんですか?人の荷物を持つのがそんなに好きなんですか?っ、それは…医者にかかってさえいれば、君や近藤さんたちがうるさくないだろうと思っただけです。別に君を喜ばせるつもりで出向いているわけじゃありませんよ。あっ…そうか。もう夏なんですね。君が新撰組に来てからどれくらい経ったんでしょう?そうですか。思えば、随分君には辛く当たったと思いますけど。君はまだ僕の世話役を続けたいんですか?はは、君はいつも迷わないんですね。僕なんかにどうしてそうも…はあ、いいえ。文句を言っているわけじゃないんです。君のその迷いのなさが僕には鼻について仕方がないのに、時々無(xing)に羨ましく思うんですよ。不思議でしょう?まあ、迷いがないというのは君の場合は心が強いとかそういうことではなく、単純過ぎるということなんでしょうけど。ふん、それでも羨ましくなる時があるんですよ。いいえ、どうもしませんよ。僕もいろいろと考えることが増えたというだけのことです。季節はあっという間に巡るものですね。僕は本当に桜になれるんでしょうか。思うんです。やっぱり花は一度枯れたら終わりです。花にとってはまた次の季節があるかもしれませんが、見る側からすれば枯れたら興味を失って終わりでしょう?そして、二度と思い出すこともない。だけど例えば、桜くらい人の心に入り込む美しさを持っていれば、季節が巡って再び咲くことを多くの者から期待されることだってあるかもしれません。僕はそれほど誰かに期待されているんでしょうか。一度枯れても、まだ僕が必要だと思ってくれる人はいるでしょうか。っ、あ。どうして手を握ってくるんです?人が話しているというのに、どうして君は…どうして…そうですね。君は僕がどれだけ醜い言葉を投げつけても、そばにいようとしましたしね。僕が見る影もなく枯れたとしても、再び咲くまで見続けてくれるんでしょう。君はすごいですね
[j]YJTI5 RB5AGB[/j]
[j]YJTI5 RB5AG4[/j]、希求[j]YJTI5 RB5AG4[/j]

[j]YJTI5 RB5AGS[/j]ああ、やっと来たんですか。随分と待たされた気がしますけど、仕事はすべて済ませて来たんですか?そうですか。まあ、僕を待たせてはなるまいと走ってきたことだけは褒めてあげます。そこに座ってもらえますか?君と話をする前に僕はまず近藤さんと話をしてこなければなりません。君は僕が戻るまでここにいてくれませんか?もしかしたら、戻ってきた時僕はひどい顔をしているかもしれませんけど。その時はどうにかして慰めてくださいね。では、行ってきます。戻りました。ふふ、おかしいな。どうやら僕は思いのほか落ち着いているみたいです。今し方近藤さんにお暇をいただいてきました。は、そんなに驚くことですかと言いたいところですけど、僕も自分で言ったくせに驚いているくらいです。元々近藤さんと土方さんには一時療養に専念すべきではと大分前から言われていたんです。でも僕は絶対に嫌だと突っ撥ねてばかりで、きっとあの一言がなければ今でもそう言い続けていたんでしょうね。君の一言ですよ。療養すれば僕は良くなるっていうあの一言が あの時療養を考えてみるきっかけになったんだと思います。それでも、ずっと決心がつかなかったんですけど。お暇は一時で済ませるつもりです。この先もっと長いこと近藤さんたちの役に立つためだと思って、体調が良くなるまでの間ほんの少しだけ治療に専念します。いくつかいい湯治場があると聞いたので、そこを巡ってみようかと思うんです。幸いにも近藤さんは僕の帰りを待っていると言ってくれたことですしね。だから僕は安心して屯所を出ていけそうです。これから一時とは言え、僕は新撰組を離れます。本当なら君は僕が帰るまでの間 下女として毎日僕の部屋を掃き清めてくれなければいけません。だけど僕は君についてきてほしいんです。ずっと僕は君の幸せは僕より長く生きられる男と添い遂げることだとそう思っていました。でも新撰組を出た僕に残るのは近藤さんたちでもなく、腰の刀でもありません。僕自身の信念とそして何があってもそばにいてくれる君の存在です。僕はこの先も君と一緒にいたいです。たとえ君の幸せが僕ではない男と共にいることだったとしても、そんなこと知るものか。僕は今君といたいんです。屯所を出ていってからも、もちろん戻ってからも離れることなくそばにいてほしいんです。きっと僕の最期は病で死ぬか、病が治ったところでどこかの戦で刀傷を負って死ぬかそんなところでしょう。だから僕は長生きを約束なんてできません。君が老いてもそばにいるような末長く添い遂げるようなそんな幸せを君にあげることはできない。けど、いずれ君を一人にしてしまうと分かっていても、せめてそれまでは精一杯の幸せをあげられるようにと努力するつもりです。君を幸せにするのは僕でありたい。君が僕に笑いかけるところをもっと見たいんです。夜は君を抱き締めて眠って、朝は腕の中にいる君を見てそんなことを繰り返して生きていきたい。最期を迎えるその日まで。だから、これからも僕のそばにいてよ。まあ、君は断らないって分かってましたけど、それでも緊張しました。君を相手にこんな心地になるなんて癪です。ですけど、ありがとうございます。嬉しいものですね
[j]YJTI5 RB5AFL[/j]
[j]YJTI5 RB5AH5[/j]拾壱、湯遊び
[j]YJTI5 RB5AGT[/j][j]YJTI5 RB5AH2[/j]
はあ、いいお湯ですね。ほら、君も早く…ちょっと、どうしてまだ帯すら解いていないんですか?湯に浸かるんですから、着物のままじゃ困るでしょう?さっさと脱いでください。自分じゃできないと言うのなら、手伝ってあげてもいいですけど。じゃ、早くしてください。嫌ですよ。僕がどこを見るかなんて僕の勝手です。見られたくないのなら、自分で隠したらいいじゃないですか?まあ、どんなに苦労して隠したところで湯に入れば全部見えるんですけど。ほら、どうせ最後まで隠し通せるわけがないんですから、無駄に隠そうとしてないで。堂々と入ってくればいいじゃないですか。いいお湯でしょう?薬湯として様々な効果があると麓の人たちが言っていました。できるだけ長く浸かっていましょう。ね、日は高いですけど、二人っきりなんですし、別にいいじゃないですか。君の   ***下载/download/otomedream/ダウンロード***   はもう何度も見てますよ。こっちを向いてください。ふーん。あ~君がこっちを見てくれないと咳が出てしまいそうだなあ。はあ、困った。これをきっかけに倒れたりしたら、君のせいですよ。僕が倒れてもいいって言うですか?ふふ、やっとこっちを向きましたね。でも、その手はなんですか?ちゃんと退けてくださいよ。僕がどうしてこんな山奥の湯治場まで苦労して来たと思ってるんです?薬湯ならもっと行きやすい場所にたくさんあることくらい君だって知っているでしょう?ええ、そうです。君と二人きりで湯に浸かってみたかったんですよ。今まで回ったところはどこも人が多かったですしね。のぼせないように気をつけないといけませんね。誰か来るんじゃないかと気になりますか?大丈夫ですよ。ここからは遠くまでよく見えますから。誰か来たらちゃんとすぐに教えてあげます。僕だって、君の体をほかの誰かに見せたくはありませんから。声は我慢しなくても大丈夫ですよ。僕以外に聞く者がいません。君が恥じらいながらも、我を忘れるところが見たいんです。僕を求めて乱れる姿を見せてください。ここに座ってもらえますか?ふふ、そんなふうに必死に耐えてちゃ駄目ですよ。君の口から漏れる声が聞きたいんです。後悔してるんじゃないですか?僕について来たこと。どうなんです?ふふ、昼間からこんなことをされているというのに、幸せなんですか?ふーん。君の答えは予想通りでつまらないですね。君が幸せだなんてことはとっくに分かっていますよ。こっち向いてください。僕ですか?そうですね。あまり幸せじゃありません。だから君がもっと僕を幸せにしてください。君がほしいんです。いいですか?ふふ。そうです、もっと。膝に座ってください。そう。腰を置かせて。湯の中だと君を抱くのにも大した力は要りませんね。つまり君もそれだけ動きやすいということですよ。どうぞ、思うようにしてください。まだ恥ずかしいですか?我を忘れてもらうにはさすがにまだ日が高すぎますかね。ふふ、君は口付けが好きですね。どうしてほしいんです?ふふ、いいですよ。支えてあげます。力を抜いてください。全部僕に任せて。そうです。大丈夫ですか?僕の我慢がまだきく場合は少しくらい配慮できると思います。駄目です。俯かないで。顔はこっち。熱いですね。のぼせそうです。けど、止まれない。僕をここまで夢中にさせるなんて大したもんですよ。ん?どきどき言ってますね。緊張してるんですか?それとも…ふふ、そうですか。言うのが遅いですよ。息を吐いて。そう。苦しかったら…すみません、我慢してください。ほら、掴まってください。もう少しだけこうさせてください。君を抱き締めていると、安心するんです。癒されるって言うんでしょうか。君がそばにいると、なんだか体調が良くなっていく気さえしてきます。もしかしたら、本当に治ってしまったりするかもしれませんね。ふふ、いえ。ただ君は案外残酷な期待を持たせる人だと思いまして。何でもありませんよ。さてと、そろそろ本当にのぼせてしまいそうです。一旦上がりましょうか。しばらくはここの薬湯を中心にして湯治をすることにします。年明けまではここに滞在することにしましょう。君も誰も来ない限りはちゃんと付き合ってくださいね。こんなに寒いんですから、頻繁に湯に入らないと風邪を引いてしまいますよ。はは、嫌だな。そんなの決まってるじゃないですか。もちろんその時はまたこういうことをしますよ[j]YJTI5 RB5AFK[/j]
[j]YJTI5 RB5AFJ[/j]
拾弐、どちらか一つ
[j]YJTI5 RB5AFV[/j]
[j]YJTI5 RB5AGV[/j]近頃は随分と暖かくなってきましたね。そろそろ桜の蕾も膨らみ始める頃合いでしょうか。次の湯治場は近くに桜があるといいですね。また君と夜桜を眺めたいものです。ん?何です?ああ、風車ですね。夏や秋ならともかく、こんな季節に軒先に飾られているのは珍しいですね。ずっと出しっぱなしだったんでしょうか。なんですか、急に荷物を探ったりし…っ、それは…もしかして前にあげた風車ですか?そんなものまだ持っていたんですか?もうぼろぼろじゃないですか。さっさと捨てたらどうです?また同じものがほしいんですか?まあ、それくらい…あ、なんですか急に大きな声を出して。はあ、君と一緒に風車を折って、お互いに持ち合えばいいんですか?別に構いませんけど。あの、一つ聞いていいですか?それってやっぱり君の中では贈り物に入るんですよね。うーん、そうなんですか。いえ。ただ僕は次は別の贈り物をしようと考えていたんですけど。君がまたそんなものでいいと言うなら、やめておきます。そうですね。二つ候補がありました。ちょうど迷っていたので、どちらがいいか君に選んでもらおうと思っていたんですけど。一つは遅ればせながら櫛と もう一つは「愛している」という言葉です。どちらがいいのかぜひ聞いてみたかったんですけどね。でも君は折り紙の風車がいいんですもんね。ふん、せっかく考えていたのに、残念ですけど。やっぱり相手が望むものを贈るのが一番ですからね。今の二つはやめることにします。あっ、ちょっといきなりなんですか。泣きながら笑うなんて、器用な人ですね。言っておきますけど、君 今ひどい顔をしてますよ。もうちょっと見れる顔にしてもらわないと、僕が恥ずかしいじゃないですか。はあ?全部?なに欲張ってるんですか。図々しい人ですね。贈るならどれか一つに決まっているじゃないですか。一度に三つもなんて冗談じゃありませんよ。一つを贈ったら、あとの二つはお預けです。どうしてそんなににやにやしているんですか。気色悪いですよ。ふん、これだけ言われて、よく笑顔になんてなれますね。さすが頭で花を育ててる人は違います。ですが、僕は君がそうやって笑っているのが好きなんです。僕が何を言っても隣で笑っていてくれるところは君の数少ない取り柄の一つです。いつも笑顔でいてくれるお礼に贈り物は二つにしてあげましょうか。特別ですよ。うんと感謝してください。でも、そのうちの一つを僕が選びますけど。ほら、耳を貸して。君を愛してます。ふふ、また泣き笑いですか。君は表情がころころ変わって、面白いですよね。じゃ、残りの一つはゆっくりと選んでくださいね。風車でも櫛でも、君がほしいものをとりあえずはどちらか一つだけちゃんと贈ってあげますから。だから、この先もずっと僕のそばにいてくださいね[j]YJTI5 RB5AGI[/j]

其他会员正在看的帖子

相关帖子

NzBFMjM=
发表于 2015-3-27 11:56:42
又见亲的台本~~chu一个~{:tuan_zi03:}好羡慕听力好的人呀{:tuan_zi06:}[j]YJTI5 RB5AG2[/j]
我因为算是半自学,所以文字倒是马马虎虎硬着头皮能看得懂个大概{:tuan_zi09:},但是听力真心无解{:tuan_zi07:}
[j]YJTI5 RB5AGQ[/j]不知道我还要多长时间才能跟亲一样,能听出来还能写出来{:tuan_zi01:}

点评

其实我也是自学党~ w 抱歉不能给jilavia酱更多的建议,只有自己的一些小心得…只要坚持下去一定会进步的~ 一起加油 (๑•̀ㅂ•́)و✧  发表于 2015-3-28 10:49
谢谢jilavia酱捧场。提高听力的话,对我而言精听效果比较好,平时背单词不能偷懒,另外多读多说对音调的记忆也很有帮助的。  发表于 2015-3-28 10:49
回复

使用道具

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注register册

本版积分规则

银行|😀|手机版|Archiver|联系 翼梦管理员|联系 舞城管理员|☆翼の夢★舞の城☆聯盟 ( 苏ICP备13061143号 ) | 繁體中文化      

苏公网安备 32011302320404号

GMT+8, 2024-4-19 13:05 , Processed in 1.824850 second(s), 33 queries , Gzip On.      

快速回复 返回顶部 返回列表 立刻刷新